茨城県高野連 独自の代替大会 無観客、7月11日開幕
今夏の第102回全国高校野球選手権が新型コロナ感染拡大の影響で地方大会を含め中止となったことを受け、茨城県高野連は26日、水戸市内で臨時理事会を開き、地方大会の代替えとなる独自大会の開催を決めた。無観客試合を原則とし、4地区の予選を行った後、県大会を実施する。授業時間確保のため、土日祝日だけに試合を組む形で7月11日に開幕し、8月2日に決勝を行う予定。大会方式の詳細は6月9日の理事会で決定する。
臨時理事会は非公開で行われ、終了後に取材に応じた榎戸努専務理事は「全会一致で実施が決まった。3年生は今年1試合も公式戦ができていない。高校野球の区切りをつけさせてあげたい」と、独自大会開催の理由を語った。
地区予選導入は、県大会規模を縮小し日程確保につなげるとともに、移動による感染リスクを下げる狙い。地区予選は7月11、12、18、19日の4日間で行い、県大会は23〜26日の4連休と8月1、2日の6日間で実施したい考え。雨天時の調整日については今後検討していく方針だが、8月2日までに決勝が終わらない場合は打ち切り、複数校優勝とする案も明らかにした。
各地区の代表校は4〜6校とし、計16〜24校による県大会を案として挙げ、今後、県大会出場校の数を決定する。
日本高野連のガイドラインに基づき、試合ごとに選手の入れ替えが可能。例年最大20人までのベンチ入り選手数について、榎戸専務理事は「枠を超えて、3年生が多い所は3年生全員が登録できるようにしたい」と説明した。ベンチ内の密集懸念に関しては「一部はベンチ裏やスタンドで待機するなどの工夫が必要」と付け加えた。
【県高野連による独自大会の主な決定事項】
・抽選会は代理抽選
・開会式は実施せず
・試合は無観客で土日
・祝日のみ
・会期は7月11日 〜8月2日
・4地区で地区予選を実施した後に県大会
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