《新型コロナ対策》土浦市、地元消費を再生 プレミアム商品券発行
土浦市は、新型コロナウイルス感染症の影響で低迷している市内経済を盛り上げようと、プレミアム付き商品券「コロナに負けるな!応援チケット」を発行する。1冊1万5千円の商品券を1万円で販売する。市内全世帯に購入券を郵送し、1世帯1冊を利用できるようにする。事業者から参加を募り、準備ができ次第できるだけ早く販売を始める考え。
市商工観光課によると、商品券の実施主体は土浦商工会議所となる。販売冊数は市内全世帯分の6万7200冊。市は商品券の価格に50%分を上乗せし、印刷や事務経費を含めた事業費約3億6600万円を支出する。発行総額は10億800万円の見込み。
各世帯に購入券を届け、購入希望者は郵便局などで購入する。希望せずに余った商品券は別の販売方法を用いて売り切りたい考え。昨年、消費増税に伴い発行したプレミアム商品券は、子育て世代は購入者が多かったものの、生活困窮世帯では少なかったため、改善する。
商品券の1万円分は大型店を含め市内どこでも使えるようにし、5千円分を飲食店など地元店で使えるようにする方向で検討する。事業者は幅広い業種から募る。同課は「売り上げが減って低迷する地域経済の再生や活性化を図る。市民の地元消費を拡大できれば」と期待を込めた。
プレミアム商品券事業は市議会が市に対し予算化を要望し、6月定例議会で全会一致で可決した。