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苦節34年、初の開花 メキシコ産多肉植物 筑波実験植物園

国立科学博物館筑波実験植物園で開花した「アガベ・サルミアナ・フェロクス」=つくば市天久保、成田愛撮影
国立科学博物館筑波実験植物園で開花した「アガベ・サルミアナ・フェロクス」=つくば市天久保、成田愛撮影


高さ約7メートルに成長したメキシコ原産の多肉植物「アガベ・サルミアナ・フェロクス」の花が、国立科学博物館筑波実験植物園(つくば市天久保)で開花している。同園が34年前から根気よく育成し、初めて花が開いた。見頃は6月末まで。

花はリュウゼツランの仲間の多年草。メキシコの乾燥地帯に生え、現地では酒の原料として使われることがある。開花するまで数十年かかり、最長9メートルほどまで成長する。茎の先には数センチほどの小さな黄色い花が無数に咲き、開花すると枯れてしまう。

同園は1986年に栽培を開始。昨年12月、花芽が確認され、半年かけて成長した。6月初旬に花を咲かせた。同園の遊川知久研究員(58)は「日々変わりゆく姿を見てほしい。見頃が終わった後にどうなっていくかを見るのも面白い」と話した。



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