茨城、新たに7人新型コロナ感染 うち3人が都内で会食 指標3項目「ステージ2」
茨城県は10日、県内で新型コロナウイルス感染者が新たに7人確認されたと発表した。1日当たりの感染確認数としては緊急事態宣言解除後、最多で、7人以上となるのは4月17日(8人)以来。全員軽症で、うち3人はそれぞれ6月下旬以降、都内で友人同士の会食に参加していた。感染が判明している都内勤務のつくば市の20代女性と同居する、ともに40代の両親の感染も確認された。累計感染者は196人となった。
東京都や県内の感染者の増加に伴い、県独自の判断指標のうち、都内の感染状況に関する1項目が9日時点で警戒度が2番目に高い「ステージ3」に上がり、県内の感染状況に関する3項目も10日までに全て「ステージ2」になった。
県によると、都内滞在歴があった3人のうち、笠間市の20代自営業男性は6月下旬に新宿で友人と会食。1日以降、頭痛や喉の違和感を訴えた。結城市の20代会社員男性も6月下旬に都内で会食に参加し、7日以降、下痢や39度台の発熱が見られた。古河市の40代無職女性は今月初めに都内で4〜5人の会食に出席。その後参加者の1人が都内で感染確認されたことを受け保健所に相談し、10日の検査で陽性と分かった。
20代女性の両親の会社員男性とパート女性は、ともに5日以降、せきや喉の痛みが出た。娘は勤務先で陽性者と接触があり8日に感染判明した。家庭内感染とみられる。
ほかに感染が確認されたのは、筑西保健所管内の90代無職女性と、栃木県内に住む30代会社員男性。90代女性は4日以降に38度台の発熱があり、県が感染経路などを調べている。栃木県の男性は勤務先も同県内だが、結城市内の医療機関を受診したため茨城県感染者に計上された。
また県は、新型コロナ感染者1人が9日に退院したと発表。県内の退院・退所、陰性化確認者数は計162人となった。
県の判断指標のうち、ステージ3となったのは「都内の1日当たりの経路不明陽性者数」。県内の感染状況のうち、「濃厚接触者以外の陽性者数」が10日に1.3人となり、ステージ2に上がった。
■県内感染確認者
196人(前日比+7人)
うち死者 10人
退院・退所等 162人
(県発表、10日午後10時現在)