コロナ収束願い千羽鶴 72歳の女性、日立市役所に
新型コロナウイルスの収束が見通せない中、日立市に市内在住の女性(72)から千羽鶴が贈られた。市は市役所正面入り口付近に飾るとともに、市民が思いを自由に書き込みできるメッセージボードを設置し、一日も早い収束を願っている。
折り鶴は、女性が5月初旬から約2カ月かけて1人で取り組んだ。コロナ禍で不安な気持ちを抱える中、自分にできることを考え、早期収束と医療従事者への感謝の気持ちを込めて完成させた。色鮮やかな千羽鶴は9日、市役所に届けられた。女性は匿名を希望しているという。
市は多くの人に見てもらい、市民と一緒に新型コロナの困難を乗り越えようと、千羽鶴とメッセージボードを一緒に配置した。
来庁者は桜の模様が描かれたカードに収束したらやりたいことなどを書いて、ボードに貼り付けることができる。
ボードには「マスクなしでみんなと大笑いできる日が来ますように」「来年は海水浴に行きたい」「医療関係者に感謝しています」など、それぞれの思いが並んでいる。
小川春樹市長は「千羽鶴から頂いた元気をお裾分けしたい。力を合わせてコロナ撲滅を図ろう」とメッセージを寄せた。