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コロナ禍も「前向いて」 書道で元気を発信 水戸葵陵高

水戸駅南口で実施された水戸葵陵高書道部の書道パフォーマンス=水戸市宮町
水戸駅南口で実施された水戸葵陵高書道部の書道パフォーマンス=水戸市宮町
水戸葵陵高書道部員が大作を書き上げた=水戸市宮町
水戸葵陵高書道部員が大作を書き上げた=水戸市宮町


水戸市から高校生の元気を伝えようと、水戸葵陵高校(同市千波町)書道部が25日、同市宮町のJR水戸駅南口ペデストリアンデッキで書道パフォーマンスを披露した。新型コロナウイルスの感染拡大で暗い話題が多い中、「凜と、前を向いて」というメッセージを大筆で書き上げ、全力で若者の前向きな気持ちをアピールした。

市が後援。部員16人全員が参加。若者に人気のミュージシャン、ミセス・グリーン・アップルの曲「僕のこと」に合わせ、午後2時から約6分、縦4メートル、横6メートルの紙の上で筆を走らせた。

書き上がると、部員らは作品を通行人に見えるように掲げ、深々と一礼。周囲から大きな拍手が起こった。顧問の辻哲一教諭(51)は「前に進んでいく高校生の姿を見てほしかった」と語った。

同部は、運筆の巧みさや演技の独創性などを競う高校生の全国大会「書道パフォーマンス甲子園」に昨年まで2年連続で出場。今年も本戦出場を目指していたが、新型コロナウイルスの影響で同大会の開催は中止に。目標を失った3年生の植田涼さん(17)と笹沼夏鈴さん(同)には、今回が部活動最後の発表の場となった。

描いた夢がかなわなかったが、植田さんは「『これが最後』と、かみしめて演技した。笑顔で、元気を届けることができた」。

笹沼さんは「部活動の区切りを付けることができた。楽しく終わることができた」と、それぞれ満足げだった。



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