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新型コロナ、茨城で新たに15人感染 水戸、3人同じ飲食店員 店名公表へ

新型コロナウイルスの新たな県内感染者について説明する大井川和彦知事=県庁
新型コロナウイルスの新たな県内感染者について説明する大井川和彦知事=県庁
新規感染者について発表する水戸市の高橋靖市長=同市笠原町の市保健所
新規感染者について発表する水戸市の高橋靖市長=同市笠原町の市保健所


茨城県と水戸市は28日、県内で新型コロナウイルスの感染者を新たに計15人確認したと発表した。水戸市によると、市が発表した計10人のうち3人は同市泉町にある飲食店の従業員。市は接客に絡むクラスター(感染者集団)や市中感染の可能性もあることから、近く店名を公表して来店客らに検査を受けるよう呼び掛ける。県内で1日の感染確認数が15人以上となるのは、これまで最多の4月1日(18人)以来約4カ月ぶりで、緊急事態宣言解除後では最も多い。県内の累計感染者は259人となった。

県都水戸市で「夜の街」関連の感染者が複数発生したのを受け、大井川和彦知事は28日、臨時会見し、「市中感染の可能性もあり、最大限の警戒が必要だ」と述べ、今後の保健所による調査への協力を求めた。

市によると、飲食店従業員の3人は、年代非公表の成人男性、20代アルバイト女性と、年代や性別など公表確認中の1人。

同店は27日から休業している。従業員数は15人ほど。来店者名簿などは取っておらず、不特定多数の人が来店したとみられる。市は店名公表など店舗責任者と交渉中だが、高橋靖市長は「お客さまに名乗りを上げてもらわないと感染防止にならない」として、店側の同意を得られなくても29日にも店名を公表する方針。

このほか、市内の特別養護老人ホーム(80床)に勤める施設相談員の40代男性の感染も確認されており、施設名の公表について責任者と交渉中という。

水戸市内でほかに感染が確認されたのは、20代自営業男性▽30代無職男性▽20代非正規社員男性▽70代無職男性。さらに、20代自営業男性と30代無職男性の各1人の濃厚接触者の感染も確認され、年代や性別など公表できるか本人と確認する。

症状は、70代無職男性が中等症。それ以外の男女9人は軽症という。いずれも28日までに入院するか入院調整中。市内の累計感染者は21人となった。

高橋市長は1日に10人もの感染が確認されたことに驚きを隠せず「不要不急の外出について、お盆休みは我慢してもらわなければならない」とし、外出自粛を呼び掛ける方針。

また、県が同日、感染確認した5人のうち3人は古河市居住で、外国籍の40代無職女性、40代会社役員の女性、10代の男子専門学校生。このほか、牛久市の40代自営業男性とつくば市の40代女性。全員軽症。

古河市の外国籍女性は、18日に感染が判明した40代無職男性の妻。ともに複数人の感染者が確認されている栃木県小山市内の集会に参加していた。17日のPCR検査では陰性だった。

会社役員女性は県内勤務。男子専門学校生とつくば市の会社員女性はともに公共交通機関を使い、東京都内に通学、通勤していた。牛久市の男性は、千葉県内にある建築関連の職場で今月中旬、県外で確認されている感染者と接触していた。

■県内感染確認者
259人(前日比+15人)
うち死者 10人
退院・退所等 201人
(県発表、28日午後10時現在)



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