感染疑い患者搬送へワゴン車無償貸与 関彰商事、土浦市に

総合商社の関彰商事(本社筑西市)は28日、新型コロナウイルス感染症の疑いがある患者搬送用のワゴン車を土浦市に無償貸与した。市は1人暮らしの高齢者ら交通手段がない患者の搬送に利用する。
貸与する車両は、同社グループで販売するホンダのステップワゴンの特別仕様車。運転席と後部座席の間に強化プラスチック製の仕切り壁を設置し、空気の流れや排出を別にして、飛沫(ひまつ)感染を防ぐ構造になっている。同市は8月から感染疑いの人をドライブスルー式でPCR検査する検査場を設ける予定で、高齢者の搬送に車両を使う。
この日は貸与式が同市役所で開かれ、関正樹社長は「コロナと闘う医療従事者にも敬意を払い、患者の移動支援に役立てていただければうれしい」と語り、安藤真理子市長は「心より感謝します。少しでも感染者を減らせるよう活用したい」と述べた。