水戸のキャバクラ、クラスターか 店員4人、コロナ感染 市、調査急ぐ
新型コロナウイルスの感染者が「夜の街」で広がり、水戸市が感染拡大阻止に追われている。市は29日、4人の従業員の感染が確認された同市泉町のキャバクラについて「クラスター(感染者集団)の可能性が高い」として店名公表に踏み切った。市保健所は店員の調査を急ぐとともに、利用客から相次ぐ問い合わせにも対応する。感染が再拡大の兆しを見せていることに、同店周辺の店舗や市民は不安を高めていた。
市は28日、市内在住の10人の感染を確認したと発表。うち男女3人は同市泉町3丁目のキャバクラ「CLUB Wayne(クラブウェイン)」の従業員だった。29日には、さらに従業員女性1人の感染を明らかにした。市は計15人程度の従業員を優先的にPCR検査する方針という。
市は29日、店名を公表し、利用客に対し市保健所などに連絡するよう協力を求めた。これを受けて問い合わせも複数寄せられた。市では同店関連をはじめ、濃厚接触者の確定調査や検査の調整に追われている。
市で感染者を確認したのは、6月29日以来、約1カ月ぶりのことだった。検査日は週4日の隔日に減らしていたが、今週から毎日実施するよう切り替えた。27日から3日連続で15検体ほどを検査。30日分はこの倍以上の検体数が集まる見込みだ。市保健所保健予防課の担当者は「(同店の)濃厚接触者について、できるだけ早く検査していく」と方針を示し、クラスターつぶしに奔走する。
店名公表を受け、周辺の店舗や市民からは懸念の声が上がった。
同店の真向かいで季節料理を提供する「はな川」の川崎比呂道店主(46)は、キャバクラについて「特に若い客の出入りが多かったように思う」と様子を語る。近隣での感染判明は自店の予約にも影響が出始め、「事実関係の問い合わせやキャンセルの連絡が入り、8月の予約にまで及んでいる」と打撃を受けている。
市内では、イオンモール水戸内原(水戸市内原)の専門店1店が29日、従業員が28日に感染していたと公表して休業。感染が徐々に広がっている。
同市在住の会社員男性(49)は「(感染者が)一気に増えたことに驚いた。行動歴を明らかにしなければ。今後も感染者は爆発的に増える」と懸念する。同市の30代主婦は「子どもにはなるべく外出を控えさせている。一人一人の行動が大きな事態につながる。夜の街など密空間が多い店に行くことは控えてほしい」と話した。
通学に同市大工町のバス停を利用するという高校2年の女子生徒(16)は「(近くの)泉町の店で感染者が出て、両親は心配している。しばらく車で送迎してもらうか考えている」と悩ましげだった。
市は28日、市内在住の10人の感染を確認したと発表。うち男女3人は同市泉町3丁目のキャバクラ「CLUB Wayne(クラブウェイン)」の従業員だった。29日には、さらに従業員女性1人の感染を明らかにした。市は計15人程度の従業員を優先的にPCR検査する方針という。
市は29日、店名を公表し、利用客に対し市保健所などに連絡するよう協力を求めた。これを受けて問い合わせも複数寄せられた。市では同店関連をはじめ、濃厚接触者の確定調査や検査の調整に追われている。
市で感染者を確認したのは、6月29日以来、約1カ月ぶりのことだった。検査日は週4日の隔日に減らしていたが、今週から毎日実施するよう切り替えた。27日から3日連続で15検体ほどを検査。30日分はこの倍以上の検体数が集まる見込みだ。市保健所保健予防課の担当者は「(同店の)濃厚接触者について、できるだけ早く検査していく」と方針を示し、クラスターつぶしに奔走する。
店名公表を受け、周辺の店舗や市民からは懸念の声が上がった。
同店の真向かいで季節料理を提供する「はな川」の川崎比呂道店主(46)は、キャバクラについて「特に若い客の出入りが多かったように思う」と様子を語る。近隣での感染判明は自店の予約にも影響が出始め、「事実関係の問い合わせやキャンセルの連絡が入り、8月の予約にまで及んでいる」と打撃を受けている。
市内では、イオンモール水戸内原(水戸市内原)の専門店1店が29日、従業員が28日に感染していたと公表して休業。感染が徐々に広がっている。
同市在住の会社員男性(49)は「(感染者が)一気に増えたことに驚いた。行動歴を明らかにしなければ。今後も感染者は爆発的に増える」と懸念する。同市の30代主婦は「子どもにはなるべく外出を控えさせている。一人一人の行動が大きな事態につながる。夜の街など密空間が多い店に行くことは控えてほしい」と話した。
通学に同市大工町のバス停を利用するという高校2年の女子生徒(16)は「(近くの)泉町の店で感染者が出て、両親は心配している。しばらく車で送迎してもらうか考えている」と悩ましげだった。