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長久保赤水ゆかりの史跡巡る 高萩・市民の会「歴史感じた」

長久保赤水顕彰会顧問の長久保源蔵さん(右から3人目)の案内で誕生地の石碑を見学する「はまなす会」のメンバー=高萩市赤浜
長久保赤水顕彰会顧問の長久保源蔵さん(右から3人目)の案内で誕生地の石碑を見学する「はまなす会」のメンバー=高萩市赤浜


高萩市安良川地区のコミュニティーサロン「はまなす会」は4日、同市出身の学者で、日本で初めて経緯線のある全国地図「赤水図」を完成させた長久保赤水(1717〜1801年)の関連史跡を巡る見学会を行った。会のメンバー13人が参加し、赤水が育った場所やルーツについて理解を深めた。

いずれも同市赤浜にある長久保家本家の墓地、赤水の誕生地石碑、墓、旧宅の順に見学した。長久保赤水顕彰会長の佐川春久さん(71)、同会顧問の長久保源蔵さん(89)、墓守の長久保和良さん(89)が案内した。

源蔵さんは「全国を歩いたわけではなく資料を基に地図を作ったが、かなり正確にできている」と赤水の功績を説明。佐川会長は墓前での案内で、赤水の関係資料が国の重要文化財に指定されることが決まったのを念頭に「拝んでいただき、国の文化財に登録されますと報告してもらえれば」と参加者に呼び掛けた。

はまなす会は地域の高齢者が集まる場として活動。自分たちが住む地元の歴史を知ろうと勉強会を開き、総まとめとして現地見学を行った。また赤水は旧暦の8月31日が命日で、お盆前の墓参の意味も込めた。

同会の和田勝子会長(82)は「目で見て確かめて、歴史の息遣いを感じることができた」と話した。

同市では11日から、赤水関係資料の重文指定決定を記念した特別展が、同市高萩の市歴史民俗資料館で開かれる。資料の一部を紹介する予定。

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