次の記事:土浦の風俗店を一斉摘発 茨城県警 悪質客引き、組織売春か 

茨城県立歴史館へピアノ寄贈 ボランティア団体 お披露目演奏会開く

寄贈されたピアノのお披露目演奏=水戸市緑町の県立歴史館
寄贈されたピアノのお披露目演奏=水戸市緑町の県立歴史館


使われなくなったピアノを有効活用しているボランティア団体「みんなのピアノを贈る会」(高野惣一代表)は19日、水戸市緑町の県立歴史館(山口やちゑ館長)にグランドピアノ1台を贈呈した。講堂で寄贈式とお披露目演奏が行われ、ショパンの「子犬のワルツ」など美しい音色が響いた。ピアノは、同市の茶屋道宏さん(85)が23年前に購入したヤマハ製。茶屋道さんも式典に招かれた。

式典で高野代表は「長い間、使われてきたピアノを伝統ある歴史館に寄贈できるのは喜び。末永く活用していただければ」とあいさつ。山口館長は「これまで講堂にはピアノがなく、ミニコンサートなどを開き、多くの人に文化に触れていただく機会を拡充したい」と謝辞を述べた。

ピアノは、2004年に69歳で他界した妻が愛用していた。茶屋道さんはバイオリンをたしなみ、2人で合奏することを楽しみにしていたという。お披露目演奏では同会会員の江幡和子さんがショパンのワルツ2曲を奏でた。茶屋道さんは「いい音色だった。女房も喜んでいると思う」と感慨深げに語った。

同会は県立水戸三高音楽科の同窓生を中心に09年に発足。使われなくなったピアノを福祉施設や公共施設へ贈呈し、調律や演奏などを行っている。今回の寄贈で17台目となる。



最近の記事

茨城の求人情報

全国・世界のニュース