心肺蘇生、ペットボトルで講習 日赤県支部 コロナ予防、人形の代用

新型コロナウイルス対策として、人形を使わずにペットボトルを活用した心肺蘇生の講習が24日、水戸市根本2丁目の水戸平成学園高(中村三喜校長)で開かれ、1〜3年の生徒や保護者計30人が、日本赤十字社県支部の救急法指導員らに蘇生法を教わった。
同講習は同支部の事業。数が限られ、複数人で使う人形は感染予防の観点では利用が難しく、これまで中止を余儀なくされていた。今後はペットボトル容器を胸部に見立てて圧迫することで、本格的に再開させる予定という。
生徒や保護者は、容器を人型の絵の上にセット。気道をしっかり確保した上での人工呼吸2回と、両手を重ねて垂直に力を入れる圧迫30回の流れ、自動体外式除細動器(AED)の使い方などを学んだ。
2年の小室百花さん(16)は「容器がへこむので意外とリアルに感じた。万が一の際は、自信を持って助けられる」と話した。
指導員で同支部事業推進課長の深沢克実さん(55)は「家でも練習できるのがペットボトルの良さ。講習をやめず、少しでも救える命を増やしたい」と語った。