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新型コロナ 東京医大茨城医療センターで院内感染 県内、11日に13人確認

東京医科大茨城医療センター=阿見町中央
東京医科大茨城医療センター=阿見町中央
院内感染の状況を説明する東京医科大茨城医療センターの小林正貴院長(右)=県庁
院内感染の状況を説明する東京医科大茨城医療センターの小林正貴院長(右)=県庁


茨城県は11日、県内で新型コロナウイルス感染者が新たに13人確認されたと発表した。うち9人は、東京医科大茨城医療センター(阿見町中央)に入院する70〜90代の女性患者7人と看護師2人。同センターは「院内でクラスター(感染者集団)が発生した可能性が高い」とし、同日から救急外来を閉鎖した。県内の累計感染者は606人となり、3月17日の県内初確認から半年を前に600人を超えた。

県と同センターによると、感染者が発生したのは、循環器内科などの東館4階病棟。患者7人のうち5人は同部屋で、ほか2人は同じフロアの別の病室。看護師2人はこの病棟の担当だった。このうち土浦市の70代女性が中等症で、ほかは無症状か軽症。

8日に30代男性看護師が陽性と分かり、翌9日にこの看護師が担当していた70代女性の感染も判明。その後、この女性と同部屋の70〜80代の3人と、数日前まで同じ部屋で別の病棟に移っていた80代女性の感染が分かった。11日には東館4階病棟の別の病室に入院していた80代と90代の女性2人と、40代男性看護師の感染が判明した。

同センターは入院患者と職員計68人を検査対象とし、このうち11日までに44人の検査を終え、9人が陽性だった。

同日県庁で会見した同センターの小林正貴院長は、8月11日以降は全ての入院患者を対象にPCR検査を実施してきたとして「現時点で感染経路は分からない」としつつ、入院時の検査で陰性だった患者が実際は感染していた可能性も示唆。新型コロナ専用病棟から感染が広がった可能性は否定した。

新規の入院患者の受け入れを制限するため、10日夜から救急車の受け入れを止め、11日昼から救急外来を閉鎖。一般外来については残りの検査結果を踏まえ判断するとした。

ほかに、稲敷市の10代女子生徒は県外で感染確認された人の濃厚接触者。東海村の20代会社員男性は今月上旬に都内を訪れていた。都内に勤務する取手市の60代会社員男性は、9日に感染が分かった60代女性の夫。ほかに土浦市の50代パート女性。

県と水戸市によると、新型コロナ感染者のうち新たに4人が回復。県内の退院・退所などは計520人となった。

■県内感染確認者
606人(前日比+13人)
うち死者 14人
退院・退所等 520人
(県発表、11日午後10時現在)



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