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介護に先端技術活用 ロボット・AI 日立で実証実験

介護サービス事業所で、実証実験について説明するユニキャストの三ツ堀裕太社長(右)=日立市鹿島町
介護サービス事業所で、実証実験について説明するユニキャストの三ツ堀裕太社長(右)=日立市鹿島町


介護事業所の人手不足を補おうと、ロボットや人工知能(AI)など最先端技術を活用して高齢者の見守りや健康管理を支援する実証実験が今月、日立市内で始まった。11日には実施主体のITベンチャー「ユニキャスト」(同市大みか町3丁目、三ツ堀裕太社長)が、施設利用者にロボットを初めて公開した。

実験はAIなどを取り入れることで、介護職員の労働環境向上とサービス確保の両立を図るのが狙い。同社は介護支援ロボットの実用化を目指しアプリケーションソフトの開発に取り組んでいる。市は新産業創出による将来的な人口増も見据えており、同社の事業に対し、県とともに500万円ずつ補助している。

同市鹿島町1丁目の通所介護・サービス付き高齢者向け住宅「あじさいデイサービス・ケアビレッジ日立」を訪れたロボットは、利用者に「よろしくお願いします」とあいさつ。ラジオ体操の音声や映像を流して楽しませた。

同施設では今後、自律走行やビデオ通話の機能を備えたロボットが、夜間の見守りや利用者と家族の遠隔通話を支援。レクリエーションも手助けする予定。同施設を運営する紫陽花ケアサポート日立統括部長の小室尚平さん(43)は「募集しても人が集まらず、介護の担い手がいない。ロボットに少しでも手伝ってもらえると助かる」と話した。

実験は来年2月末まで、市内の介護事業所3カ所で展開。11月中旬には現場にロボットが配置される。同社は早期の実用化を目指す考えで、三ツ堀社長(38)は「介護の現場で働く人をアシストしたい。(実験を踏まえ)現場で役立つように仕上げたい」と意気込みを示した。



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