柿、丸々実り色づく 石岡で「早生」収穫始まる
石岡市八郷地区特産の柿の収穫が始まった。10月中旬からの本格的な出荷シーズンを前に、一足早く色づいた品種「西村早生(にしむらわせ)」が、山すその畑に丸々と実っている。
同市小幡の岡本果樹園では、1.5ヘクタールの畑に15品種の柿を栽培。今年は、長梅雨や8月の雨不足など天候の影響が懸念されたが、9月に入り持ち直し、生育は例年通りという。
有機肥料を使った土壌で一年通して管理した柿は、ほんのりとした色合いとつやが際立つ。従業員らは一つ一つ丁寧に手に取り、へたの付近にはさみを入れて収穫した。園主の岡本忠さん(85)は「甘さも十分。お客さんに喜んでもらえるものができた」と笑顔で話した。
今後は、甘くて大きい「太秋(たいしゅう)」、献上柿の「富有(ふゆう)」などが旬を迎える。同地区では10月中旬ごろから、観光果樹園もスタートする。