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コロナ差別なくそう 日赤茨城県支部、啓発ガイド配布

日本赤十字社県支部が配布中の啓発ガイドブック
日本赤十字社県支部が配布中の啓発ガイドブック


新型コロナウイルス感染症に関わる差別や偏見、いじめをなくそうと、日本赤十字社茨城県支部は、県内全ての小中高校などを対象に予防啓発ガイドブックの配布を進めている。同支部は、感染症で生まれる負の連鎖を断ち切るため「子どもたちに正しく理解してもらい、その輪が大人にも広がれば」としている。

感染者や家族、医療従事者への偏見や差別が問題となり、感染収束も見通せない状況を踏まえ、配布を決めた。

対象は県内小中高校と市町村役場、同支部による救急講習の受講者など。計約1万9千部用意し、学校には啓発ポスターも届ける。

ガイドブックは、日赤本社が監修した「新型コロナウイルスの三つの顔を知ろう!」。

ウイルスは「病気」「不安」「差別」の三つの感染症をもたらすと説明。見えない敵への不安から特定の対象を遠ざけると、つかの間の安心感は得られるが、結果的に信頼関係や社会のつながりを壊してしまうと注意を呼び掛けている。

不安や恐れに振り回されないため、悪い情報ばかりに目が向いていないか▽自分自身の振る舞いなどを見つめ直す▽ウイルスに関する情報から距離を置く時間をつくる▽差別的な言動に同調しない-などを提案している。

ガイドブックは、日本赤十字社のホームページからもダウンロードできる。



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