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茨城県経営者協、新卒向けに求人情報サイト コロナ感染拡大 学生と企業支援

「イマカラナビ」
「イマカラナビ」


新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける就職活動に取り組む学生と企業支援のため、茨城県経営者協会(寺門一義会長)は今月から、来春卒業予定の学生向けに求人情報を掲載する支援サイト「イマカラナビ」を立ち上げた。大学生の就職内定率が伸び悩む中、採用活動中の企業のみを掲載することで、まだ内定を受けていない学生が迅速に情報を得られる環境を提供するのが狙い。

同協会が行った県内大学キャリア支援センターへのヒアリングによると、まだ内定が出ていない学生が例年と比べ多いという。企業の学内説明会を開催できていない大学も多い。

就職情報会社のリクルートキャリアの調査では、9月1日時点の大学生(大学院生除く)の就職内定率は85.0%で、前年同期より約8.7ポイント低下。内定率の増加は続いているものの、昨年と比べて低く、内定が遅れている。

大手採用サイトで企業名が載っていても、採用活動の休止や延期をしている企業もあり、学生が採用活動をしている企業を見つける大変さがあるという。

企業は採用活動の延長で募集を継続したり、7月以降から採用活動を再開しているところも多いという。同協会は「マッチングできるよう情報を早く届けたい。安心して見ていただける」と力を込める。

サイトには現在52社を掲載。同協会は9月下旬に、本県に本社や事業所を置く会員企業への呼び掛けを始めたが、予想を超える反応があり、経営が厳しい一部企業を除き採用意欲は下がっていないと見る。

サイトには、採用活動を行っている企業のホームページや採用サイトのURLを掲載。業種ごとに閲覧できるほか、企業の所在地を地図上で表示。自宅から位置情報を活用すると通勤距離の目安にすることができる。

今後も企業への周知を広く行い、ウェブ合同企業説明会や各社採用ページの向上のため会員向け勉強会の開催を検討する。求人情報は来年2月ごろまで募集し、サイトは3月10日まで公開する。同協会は「内定率100%に近づけるよう、思うように活動ができていない学生と企業を支援したい」とした。サイトのアドレスはhttps://www.imakara-navi.jp/

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