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つくば市長選立候補者の横顔

(写真左から)酒井泉氏、五十嵐立青氏、富島純一氏
(写真左から)酒井泉氏、五十嵐立青氏、富島純一氏


任期満了に伴うつくば市長選が18日告示され、いずれも無所属で、新人の自動車販売会社社長、富島純一氏(37)、現職の五十嵐立青氏(42)、新人で元大学教授の酒井泉氏(71)が立候補した。3人の横顔を紹介する(届け出順)。

■富島純一(とみしまじゅんいち)氏(37) 自動車販売会社社長 無新 科学万博再び誘致を
企業経営者として15年間培った経験を市政運営にも生かし、「スピーディーに(公約を)実行して、結果を出していく」と力を込める。

経営者の意見交換などで市の現状に触れ「何かが変わっていくという期待感がない。このままでいいのか」という思いを抱き、出馬を決意した。

長期的なビジョンとして、科学万博(国際科学技術博覧会)誘致を掲げる。「つくばは万博があってできてきたまちと聞いている。もう一度開催することで、さらなる発展につなげたい」と語る。このほか、市のシンボルとなるスタジアムの整備、市立高校の設置なども公約とする。

土浦市出身。22歳の時につくば市で中古車販売会社を立ち上げた。現在では、自動車販売会社のほか、レッカー会社や障害福祉事業といった15社以上に関わる。少年院での講演や卒業生への就職支援といった社会貢献活動にも力を注ぐ。

「一日一日を悔いのないよう生きないと人生を無駄にしてしまう」という考えから座右の銘は「人生二度なし」。妻と子ども2人の4人家族。竹園。

■五十嵐立青(いがらしたつお)氏(42) 市長 無現 市民第一の市政自負
「ともに創る」をキーワードに、「誰一人取り残さないつくばをつくる」と再選に意欲を燃やす。

イギリス・グラスゴー大留学時の経験から、「目の前の人の安全を守りたい」と考えるようになり政治家を志した。2012年に市長選に立候補したが落選。その時には、国政選挙や県議選への誘いもあったが「市民の一番近い場所にいたい」という思いがあり、市長にこだわった。

16年に再立候補し、初当選。1期4年間を「いろいろと宿題をこなしてきた」と振り返る。掲げた82項目の公約のうち、90・4%が「達成または順調」と評価されるなど、着実に実績を積んできた。「市民第一の市政への転換が進んでいる」と自負する。

2期目では、周辺市街地8地区のまちづくりといったこれまでの取り組みをさらに加速させていく方針。総合運動公園計画の未利用地についても「議会の意向と行政の考えを擦り合わせて確実に方向性を示したい」としている。

家族は妻と息子3人、娘1人。趣味のサッカーやキャンプは子どもたちと楽しんでいる。梅園。

■酒井泉(さかいいずみ)氏(71) 元大学教授 無新 未利用地問題解決へ
「やると言ったことをやるということを約束をする。その覚悟を市政に反映させる」と強調。総合運動公園未利用地問題の解決、市役所改革、地域分権を公約の柱に据える。

未利用地について、研究学園都市の発展のためにも「元の研究施設用地に戻すべき」と主張。都市再生機構(UR)と徹底的に交渉し、購入額の「66億円を取り戻す」と訴える。

元福井大教授で、放射性廃棄物を無毒化する研究をしていた。高エネルギー加速器研究機構(高エネ研)で客員教授を務めた経験もあり、強度陽子加速器施設「J-PARC」(東海村村松)の開発にプロジェクト段階から携わった。

30年ほど前のつくばエクスプレス(TX)の沿線開発をきっかけにまちづくりに興味を持った。地元の「桜中部まちづくり協議会」に入り、活動を続けてきた。区画整理事業に関する論文を発表したこともあるという。

趣味は剣道と山登り。剣道は高校生から始め、錬士6段。福井大では剣道部コーチをしていた。妻と長男夫婦と孫2人で暮らす。上境。

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