衆院選へ茨城県内16人準備 全7選挙区 議員任期残り1年
衆院議員の任期満了まで21日で残り1年となる中、県内各党が解散時期を慎重に見極めながら、次期衆院選の態勢づくりを進め、これまでに少なくても16人が立候補する見通し。自民は全7選挙区とも現職で臨む方針で「常在戦場」と気を引き締める。それに対し、野党は、新たに結党した立憲民主と国民民主を中心に共闘に向けた準備を急ぎ、各選挙区で候補を一本化する構えだ。
■現職7人の強み
自民は、比例選出を含め7選挙区全てに現職を擁するのが強み。菅義偉首相の誕生により支持率が高まっているのも追い風となりそうで、新内閣では梶山弘志氏が経済産業相に再任されたほか、田所嘉徳氏が法務副大臣、葉梨康弘氏が農林水産副大臣を務める。
支持率上昇に伴い、早期の解散総選挙の可能性が一時は取り沙汰されたが、年内の解散は見送られる公算が大きくなった。党県連の西條昌良幹事長は「いつ選挙があってもおかしくないとの前提で、各選挙区の態勢を強化していく。自公連立の枠組みをしっかり保ち、協力態勢を強めていく」と意気込む。
公明はこれまで同様、県内の自民候補を後押しする方針で、党県本部の高崎進代表は「選挙協力を当然考えていく」と強調。その一方で、比例北関東ブロックに全力を注ぎ、現職の石井啓一氏を含めた3人全員の当選により、前回失った1議席の奪還を目指す。
■「4勝」が目標
立民、国民両党はともに今月、県連を設立したばかりで今後、共闘の態勢づくりを本格化。各選挙区で自民との一対一の構図を築き、7選挙区中、過半数の「4勝」を目標とする。
立民は6区に青山大人氏、7区に中村喜四郎氏の現職を擁し、2区には元参院議員の藤田幸久氏の擁立を決めている。ただ、3区は旧立民出身の高杉徹氏と旧国民出身の梶岡博樹氏が競合、党本部による調整が進められている。
国民は、県連代表を務める浅野哲氏の5区での選挙区当選が至上命令。6区では旧国民所属の青山氏を支援する方針で、ともに前回比例復活の2人の生き残りに集中する。
特に日立製作所労組出身の浅野氏について県連幹部は「次は比例復活は見込めない。背水の陣で挑む」と話す。堅い労組票に加え「野党間の最大限の協力」で上積みを図る構えだ。前回は自民・石川昭政氏に約5千票差で敗れており、候補者擁立を見送る方針の共産票の行方も焦点になる。
また、1区では前衆院議員の福島伸享氏が「政党間の争いを乗り越え、無所属の立場で野党共闘を実現する」と出馬に意欲を見せている。
■維新は独自候補
共産は4、6区に新人を擁立し、残る選挙区では野党共闘を探る。社民は党本部における立民との合流協議を踏まえ、具体的な対応を決める構えだ。
一方、日本維新の会は4区に新人の武藤優子氏を擁立する方針。茨城維新の会の石井章代表は「県内のほかの選挙区でも2人程度擁立を検討中。関東で党勢拡大を図りたい」と話す。
【次期衆院選・茨城選挙区の立候補予定者(20日現在)】
(敬称略、※は比例北関東選出)
[1区]
田所嘉徳 自民・現
福島伸享 -・元
[2区]
額賀福志郎 自民・現
藤田幸久 立民・新
[3区]
葉梨康弘 自民・現
高杉徹/梶岡博樹(一本化に向け調整中)
立民・新
[4区]
梶山弘志 自民・現
大内久美子 共産・新
武藤優子 維新・新
[5区]
石川昭政 自民・現
浅野哲 国民・現※
[6区]
国光文乃 自民・現
青山大人 立民・現※
田谷武夫 共産・新
[7区]
中村喜四郎 立民・現
永岡桂子 自民・現※
■現職7人の強み
自民は、比例選出を含め7選挙区全てに現職を擁するのが強み。菅義偉首相の誕生により支持率が高まっているのも追い風となりそうで、新内閣では梶山弘志氏が経済産業相に再任されたほか、田所嘉徳氏が法務副大臣、葉梨康弘氏が農林水産副大臣を務める。
支持率上昇に伴い、早期の解散総選挙の可能性が一時は取り沙汰されたが、年内の解散は見送られる公算が大きくなった。党県連の西條昌良幹事長は「いつ選挙があってもおかしくないとの前提で、各選挙区の態勢を強化していく。自公連立の枠組みをしっかり保ち、協力態勢を強めていく」と意気込む。
公明はこれまで同様、県内の自民候補を後押しする方針で、党県本部の高崎進代表は「選挙協力を当然考えていく」と強調。その一方で、比例北関東ブロックに全力を注ぎ、現職の石井啓一氏を含めた3人全員の当選により、前回失った1議席の奪還を目指す。
■「4勝」が目標
立民、国民両党はともに今月、県連を設立したばかりで今後、共闘の態勢づくりを本格化。各選挙区で自民との一対一の構図を築き、7選挙区中、過半数の「4勝」を目標とする。
立民は6区に青山大人氏、7区に中村喜四郎氏の現職を擁し、2区には元参院議員の藤田幸久氏の擁立を決めている。ただ、3区は旧立民出身の高杉徹氏と旧国民出身の梶岡博樹氏が競合、党本部による調整が進められている。
国民は、県連代表を務める浅野哲氏の5区での選挙区当選が至上命令。6区では旧国民所属の青山氏を支援する方針で、ともに前回比例復活の2人の生き残りに集中する。
特に日立製作所労組出身の浅野氏について県連幹部は「次は比例復活は見込めない。背水の陣で挑む」と話す。堅い労組票に加え「野党間の最大限の協力」で上積みを図る構えだ。前回は自民・石川昭政氏に約5千票差で敗れており、候補者擁立を見送る方針の共産票の行方も焦点になる。
また、1区では前衆院議員の福島伸享氏が「政党間の争いを乗り越え、無所属の立場で野党共闘を実現する」と出馬に意欲を見せている。
■維新は独自候補
共産は4、6区に新人を擁立し、残る選挙区では野党共闘を探る。社民は党本部における立民との合流協議を踏まえ、具体的な対応を決める構えだ。
一方、日本維新の会は4区に新人の武藤優子氏を擁立する方針。茨城維新の会の石井章代表は「県内のほかの選挙区でも2人程度擁立を検討中。関東で党勢拡大を図りたい」と話す。
【次期衆院選・茨城選挙区の立候補予定者(20日現在)】
(敬称略、※は比例北関東選出)
[1区]
田所嘉徳 自民・現
福島伸享 -・元
[2区]
額賀福志郎 自民・現
藤田幸久 立民・新
[3区]
葉梨康弘 自民・現
高杉徹/梶岡博樹(一本化に向け調整中)
立民・新
[4区]
梶山弘志 自民・現
大内久美子 共産・新
武藤優子 維新・新
[5区]
石川昭政 自民・現
浅野哲 国民・現※
[6区]
国光文乃 自民・現
青山大人 立民・現※
田谷武夫 共産・新
[7区]
中村喜四郎 立民・現
永岡桂子 自民・現※