2020年10月27日(火)

「星野リゾートBEB5 土浦」宮越総支配人に聞く 稼働状況や今後の見通し

「自転車に乗るだけでなく宿泊すると観光もしていい思い出になる」と魅力を話す宮越俊輔総支配人=土浦市有明町
「自転車に乗るだけでなく宿泊すると観光もしていい思い出になる」と魅力を話す宮越俊輔総支配人=土浦市有明町

星野リゾート(長野県軽井沢町、星野佳路代表)が運営するサイクリングホテル「星野リゾートBEB5(ベブファイブ) 土浦」がJR土浦駅ビル「プレイアトレ土浦」(土浦市有明町)に今年3月開業してから半年が過ぎた。新型コロナウイルス感染拡大の中での開業となったが、ホテルの稼働状況や今後の見通しなどについて宮越俊輔総支配人(46)に聞いた。

-これまでの宿泊者の傾向は。
「『Go To トラベル』が始まる前は茨城県内からの利用が比較的多かった。今まで県内の宿泊施設に泊まったことがない人や土浦周辺からも来る人が多かった。近距離でも旅行を楽しめればと来ていただいている。10月から東京発着旅行が追加され、都民の割合も上がってきている」

-稼働率の変化は。
「春ごろは(緊急事態宣言を受けて)改札から誰一人降りて来ない状況で宿泊もわずかだった。10月以降は回復し、7割程度の予約が入っている。(サイクリングは)3密になりにくく、コロナ禍でも楽しみたい方が一定数いる。もともと自転車の市場は好調だ」

-サイクリストの利用状況は。
「コロナ禍で不安定な稼働が続いたが、週末を中心にサイクリストの割合が3〜4割と多くなってきた。そのうち半数が上級者で、想像以上に来ていただいている。こだわりの自転車を部屋に持って行き、週末になると館内で自転車と一緒に過ごしている人が多く見られる。自転車のメンテナンスが自由にできるスペースでは知らない人と会話が弾み、自転車好きが自然と集まる場所になっている」

-開業後の発見は。
「思ったより上級者にニーズがあり、(つくば霞ケ浦りんりんロードの)約180キロのコースは魅力的で遠方からもいらっしゃる。上級者の方にももっと来ていただけるような施設になりたい。ほかにも、いろいろなニーズがあり、東京から近く、ビジネス利用が多い。仕事で長期滞在し、自転車で出掛ける方もいる。ワーケーションという言葉があるが、仕事をしたり、休んだりして滞在しながら楽しむ。駅前は食事に困らず何泊してもストレスなく過ごせて、便利で非常にメリットになる」

-新しいアクティビティーを考えているか。
「“ハマる輪泊”の合言葉とニーズに合わせて楽しめるコンテンツは整ってきているが、上級者をサポートするアイテムをそろえるなどニーズを突き詰めていきたい」

-サイクリングについて。
「茨城県に来て始めたが、ハマる理由がよく分かった。自転車のスピードで走るといろいろなものが見えてきて、いいところだなと感じることができた」

★星野リゾートBEB5 土浦

星野リゾートが県内初進出し、旅行離れが指摘される20〜30代を主なターゲットにするほか、自転車を持たない人から愛好家まで自転車を楽しめる宿泊拠点として運営。飲食物の持ち込みや年中変動がない均一料金制の採用など若者向けプランのほか、自転車を持ち込める部屋を備えるなど工夫を凝らしている。県が高級ホテル誘致に向け設けた立地補助金の第1号として約1億円を助成し、「自転車王国」の実現を目指す県や「プレイアトレ土浦」と連携した取り組みも行う。星野リゾートは現在、国内外で計45施設を運営する。

上段がベッドスペース、下段がソファ兼ベッドの部屋「ヤグラルーム」
上段がベッドスペース、下段がソファ兼ベッドの部屋「ヤグラルーム」


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