茨城県と水戸市は5日、県内で新型コロナウイルス感染者が新たに計10人確認されたと発表した。このうち、県内の二つの飲食店に勤める取手市の30代飲食業男性4人は、それぞれの店で同僚の感染が確認されていた。1日の感染確認が2桁となるのは10月7日以来約1カ月ぶり。県内の累計感染者は789人となった。

県によると、飲食業男性のうち2人は、2日に感染判明した同市の40代男性と同じ店に勤務し、調理と接客の両方を担当していた。別の店に勤務する他の2人は、3日に感染判明した守谷市の40代男性の同僚で、それぞれ接客、調理を担当。調理担当の男性の妻で取手市の20代アルバイト女性の感染も確認された。

水戸市によると、同市の30代男性は、のぎく保育園(同市酒門町)職員。10月30日まで勤務していたが、園児と接触する仕事ではない。同園は5日から休園している。市は濃厚接触者約45人の検査を検討。内訳は家族と保育園の一部職員、市内で10月下旬に個人的な活動の会議で会った人ら。

このほか、つくばみらい市の60代パート女性は、10月27日に感染判明した60代男性と同居の家族。3人暮らしで、家族の90代女性の感染も確認されている。

県内の研究機関に勤務する取手市の30代団体職員女性は、3日に感染判明した30代会社員男性の妻。龍ケ崎市の70代無職女性は、10月21日に感染判明した10代女性と同居の家族。

ほかに県内勤務の境町の40代会社員男性。

新型コロナ感染者のうち新たに4人が4日に回復。県内の退院・退所などは計710人となった。

■県内感染確認者
789人(前日比+10人)
うち死者　18人
退院・退所等　710人
(県発表、5日午後10時現在)