J1鹿島・中田氏「夢持ちチャレンジを」 日立北高40周年講演
創立40周年を記念し、日立市川尻町の茨城県立日立北高(鈴木仁校長)は6日、サッカー元日本代表でJ1鹿島アントラーズの中田浩二CROを招き、講演会を開いた。中田さんはワールドカップ(W杯)出場や海外クラブでの活躍、大学院入学などの経験を語り、夢を持ちチャレンジすることの大切さを生徒に伝えた。
全校生徒約700人が耳を傾けた。中田さんは帝京高校時代を振り返り、与えられた練習を漠然とやるのではなく、自分で試行錯誤することで楽しくなり、結果に結び付いたと話した。
日本代表初の16強入りを果たした2002年日韓W杯の話題では「決勝トーナメント進出の目標をクリアして満足し、1回戦で敗れてしまった。決して勝てない相手ではなかった」と明かした。
鹿島でのビジネスに生かすため、18年から今年3月まで筑波大大学院で社会工学を専攻した中田さん。新たな挑戦を終え、「人間関係も幅が広がり、若い人と話すことで新しい発想を見いだせた」と振り返った。
生徒たちには「コロナの影響で苦しいことも多いと思うが、その中でできることは間違いなくある。それをこつこつと積み重ねれば、後で大きなことが返ってくるかもしれない」とエールを送った。
16、18年のクラブW杯で優勝を逃した鹿島。中田さんは「いつか『夢を歴史に』できるように鹿島も頑張っていくし、チャレンジし続けていきたい」と力を込めた。