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古河市長選立候補者の横顔

針谷力氏
針谷力氏
菅谷憲一郎氏
菅谷憲一郎氏


任期満了に伴う古河市長選は22日告示され、いずれも無所属で、再選を目指す現職の針谷力氏(59)=自民、公明推薦=と元市長でスーパー運営会社顧問の菅谷憲一郎氏(68)が立候補した。投開票は29日。2人の横顔を紹介する(届け出順)。

■針谷力(はりやちから)氏(59) 市長 無現 待機児童ゼロ確実に
「古河市はポテンシャルが高い。具体的に言えば工業出荷高は10年で2.4倍に増えた。そういう良い面を伸ばして、市民に実感してもらいたい」

前回の市長選で初当選。市議から立場が入れ替わり「手探りの4年間だった」と振り返る。それでも会社経営や市議で培った経験から「真逆の部分のバランス感覚はある」と自負。3市町合併の効果を発揮するための個別計画や、職員の意見も取り入れた市役所の体制強化は、着実に進行しているとアピールする。

目標に掲げた児童、医療、介護施設待機者の「3つのゼロ」のうち、待機児童は保育所や職員整理を進めて「確実にゼロにできる」。公約の一つの文化交流拠点は「市民の意見を聞きながら」、「南古河駅」(仮称)新設に向けた周辺整備は「工業団地創出も視野」と、従来の計画に固執しない柔軟な姿勢も見せる。

愛読書は「戦艦武蔵」など吉村昭氏の小説で「斜に構えている」視点が好き。座右の銘は「幸運の女神は前髪しかない」で、チャンスを逃さない。両親、妹、妻、1男1女の7人暮らし。松並1丁目。

■菅谷憲一郎(すがやけんいちろう)氏(68) スーパー運営会社顧問 無元 新駅設置計画を批判
「古河市を変える。若い人が住みやすいまち、高齢者が住んでいて良かったと感謝されるまちにする」

現在は「(市民に)寄り添った行政がされていない」と感じている。駅舎建設費が約106億円と試算された「南古河駅」(仮称)の新設計画と基金積み立てを批判。敬老祝い金や消防団員の家族手当など、減額や廃止された施策を「全て復活させる」と強調する。

新型コロナ対策や子育て支援、新婚世帯の生活支援にも意欲的。そのために「自主財源を増やさなくては」。ふるさと納税の寄付額増加や工業団地造成を図り、若い世代の人口増加を目指す。防災面では、利根川の堤防強化に向けた国への要望活動を「一丁目一番地」に位置付けた。

町議だった父や母に推されたのを機に1992年、総和町長選に挑戦。そこから真剣に行政を学び、96年に同町長に初当選した。好きな言葉は「なせば成る」。最初の首長就任以来、変わらない信念でもある。

小説は「毎晩読まないと眠れない」。多い月で4、5回行くハイキングも趣味。妻と次男夫婦、孫2人の6人暮らし。葛生。

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