任期満了に伴う古河市長選は29日、午前7時から午後6時まで市内57カ所で投票が行われ、午後7時半から同市下大野の中央運動公園総合体育館で即日開票される。大勢判明は同10時ごろの見込み。有権者は11万8691人(21日現在)。

立候補しているのは、ともに無所属で、再選を目指す現職の針谷力氏(59)=自民、公明推薦=と、市長返り咲きを狙う元市長でスーパー運営会社顧問の菅谷憲一郎氏(68)。新型コロナウイルス対策や市政の持続性の是非を争点に、激しい選挙戦を繰り広げている。

針谷氏は新型コロナの感染拡大防止へ、医師会や医療機関との連携による検査や医療体制の充実化を図ったと訴える。国・県とのパイプや民間の力を活用し、新たな工業団地造成により雇用を創出してまちを発展させると強調。自民党県連や公明党県本部の県議、市議、国会議員らの支援を受け、市内全域をくまなく遊説して支持拡大を図る。

菅谷氏は新型コロナ対策が遅れていると、現在の市政を批判。市民一人につき現金1万円や2人以上の世帯への生活応援券5万円の支給を掲げる。また新駅「南古河駅」(仮称)や文化交流拠点の設置計画は多額の費用がかかると主張。後援会や茨城維新の会の後押しを受け、総和・三和両地区の地盤固めと、古河地区の票の切り崩しを狙う。

【古河市長選立候補者(届け出順敬称略)】
針谷力(はりやちから)　59　市長　無現
【略歴】茨城西南地方広域市町村圏事務組合管理者。当選1回。元市議当選3回、旧古河市議当選3回、アライヴ社長。独協大卒。松並

菅谷憲一郎(すがやけんいちろう)　68　スーパー運営会社顧問　無元
【略歴】カズ顧問。元市長当選1回、総和町長当選2回、県議当選1回、下大野小PTA会長。東海大卒。葛生