日展特選2氏たたえる 山内さん、辻さん 水戸で祝賀会
今秋、東京で開かれた「改組新第7回日展」の書科で特選を受賞した山内香鶴さん(水戸市)と辻敬齋さん(同)をたたえる祝賀会が9日、水戸市内のホテルで開かれた。2人が所属する茨城書道美術振興会(会長・小田部卓茨城新聞社会長)が主催し、同会の仲間や来賓など約40人が活躍の喜びを分かち合った。
今年の日展では、書科には8431点の応募があり1069点が入選。公募入選中、最高となる特選は10人が選ばれた。山内さんは2018年に続き2回目、辻さんは初の受賞。
祝賀会では、発起人の小田部会長が「2人の特選は会として誇り」と祝福。来賓で日展理事、日本芸術院会員、県美術展覧会長の能島征二さんが「コロナ禍の困難な時に特選を取られた」とたたえ、日展理事の書家で県美術展覧会名誉会員、星弘道さんは「引き立てたくても作品が光っていないと難しい。2人の作品は、特選の作品全体の中でも光っていた」と述べた。
謝辞で、山内さんは「お褒めの言葉を頂き、本気にしてはいけないと思いつつ、心の中でガッツポーズした。本当は恐ろしくもあるが、悔いのないよう頑張っていきたい」、辻さんは「特選を頂けたことは感謝しかない。自分は石川県出身だが、いろいろな方にお世話になって育てていただいた。この感激を忘れることなく、茨城の書道の発展に努力していきたい」と述べた。












