新型コロナ 感染患者、安全に搬送 水戸市が救急訓練
水戸市消防本部は22日、同市河和田町の北消防署桜の牧出張所で、新型コロナウイルス感染の疑いがある患者の救急搬送を想定した訓練を実施した。患者を入れる袋状の装置「隔離搬送用バッグ」を使った訓練などを計20人の隊員が実演。非番の消防隊員ら約50人が見学した。
119番を受け、自宅で呼吸困難になった男性を救急車で運ぶまでを確認。隊員らは保健所や病院に連絡し、バッグに男性を入れて救急車に乗せた。心肺停止の患者に自動心臓マッサージ器を着けて運ぶ訓練も行った。
石田宏一救急課長は「技術力、判断力を向上させてもらいたい」と呼び掛けた。飯塚隆指導救命士は「感染予防を徹底し、市民も隊員も安心を得られるようにしたい」と話した。市消防本部は11月、隔離搬送用バッグを15組導入し、救急車とドクターカー全12台に配備した。