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棟方志功の版画公開 1月2日、廣澤美術館開館 筑西

1月2日から一般公開される棟方志功の木版画「二菩薩釈迦十大弟子」=筑西市大塚の廣澤美術館
1月2日から一般公開される棟方志功の木版画「二菩薩釈迦十大弟子」=筑西市大塚の廣澤美術館
1月2日から一般公開される廣澤美術館。建物は建築家の隈研吾氏が設計した=筑西市大塚
1月2日から一般公開される廣澤美術館。建物は建築家の隈研吾氏が設計した=筑西市大塚


新国立競技場を手掛けたことで知られる建築家の隈研吾氏が設計した「廣澤美術館」が来年1月2日、筑西市大塚のザ・ヒロサワ・シティ内に開館する。開館記念展「棟方志功と民芸の仲間たち」が同日から始まるのを前に内部が報道陣に22日公開された。

開館記念展は、版画家の棟方志功の作品「二菩薩釈迦十大弟子」を中心に、陶芸家の濱田庄司やバーナード・リーチなどの作品も含め約30点を展示し、「民芸運動」に光を当てている。

建物は巨大な岩石が外壁を覆う特異な外観で、岩石は約1600個(約6千トン)を使用した。本館北西側の「炎(ほむら)の庭」は作庭家の斎藤忠一氏、南東側の「浄(きよら)の庭」と「寂(しじま)の庭」は東京大学大学院教授の宮城俊作氏が整備。三つの庭を合わせて「つくは野の庭」と名付けられた。いずれも万葉集研究者の中西進氏が命名した。総事業費は約10億円。

同市は、陶芸家の板谷波山と洋画家の森田茂の文化勲章受章者2人を輩出した「芸術の街」で、板谷波山記念館やしもだて美術館が立地。新たな美術館の誕生は市内の文化、観光、地域活性化に寄与するとして、大きな期待が寄せられている。

同館の設立者で広沢グループ会長の広沢清氏(82)は「1日ゆったり楽しめる、自然と足の向くような場所にしたい」と話した。観覧料は一般千円。水曜休館。問い合わせは広沢商事(電)0296(45)5601



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