デジタルとアート融合 光る壁画に近未来 26日まで鹿嶋 eスポーツ選手権も
デジタルとスポーツ、芸術を融合させた祭典「いばらきスポーツ&アートナイト」が24日夜、鹿嶋市神向寺の県立カシマサッカースタジアム駐車場で始まった。イルミネーションやeスポーツ選手権、デジタルスポーツ体験などが行われ、来場者は近未来的な空間を楽しんだ。
祭典は、新型コロナウイルスの感染対策を踏まえた屋外イベントを実施する県認定「いばらき観光誘客推進事業」の一環。来場者は消毒や検温を済ませて入場した。
会場には長さ70メートルの巨大スクリーン「メディアウォール」を設置。クリスマスをテーマにした幻想的な映像などが、画面いっぱいに映し出された。光る映像が流れる“巨大壁画”を、来場者はカメラで撮影したり、近寄って鑑賞するなどして堪能した。
パズルゲーム「ぷよぷよ」によるeスポーツ選手権で優勝した鹿嶋市の長谷川竜壱さん(24)は新型コロナの影響で1年ぶりの大会出場だった。「地元で好きなゲームの大会に参加できるとは思わなかった。他のプレーヤーと交流できてうれしい」と笑顔で話した。
開会式に出席した大井川和彦知事は、「未来につながるイベントをつくろうと始まった。鹿嶋を盛り上げるイベントに育てていきたい」とあいさつ。主催するセイビ堂(同市長栖)の阿部慎也社長は「1年間いろんなことがあったが、楽しい時間を過ごしてほしい」と話した。
祭典は26日まで。午後3時開場。拡張現実(AR)を利用したスポーツHADOの大会や近未来型アーティスト集団「白A」のパフォーマンスなどが予定されている。