茨城県と水戸市は6日、新型コロナウイルス感染者が新たに計71人確認されたと発表した。1日の新規感染者数では、昨年12月4日の85人に次いで2番目に多かった。このうち5人は土浦市在住で、県は6日、同市を「感染拡大市町村」に追加し、12日まで不要不急の外出自粛と酒類を提供する飲食店などの営業時間短縮を要請すると発表。県内の累計感染者は2730人となった。また、県によると、新型コロナに感染し県内の医療機関に入院していた60代男性が5日に死亡した。県内の死者は39人目。

土浦市の「感染拡大市町村」追加は、人口1万人当たりの新規陽性者数(昨年12月31日〜1月6日の1週間の合計)が国指標のステージ3相当の1.5人以上となったことを踏まえた。県内の対象地域は、これで7市町に拡大した。

県によると、クラスター(感染者集団)が発生した可能性のある同市桜町1丁目の飲食店「ティファニー」では、新たにつくばみらい市の50代女性従業員の感染が判明。同店の感染者は7人に広がった。

牛久市の60代男性は同市職員。常陸大宮市の20代女性は、これまでに職員1人の感染が分かっている県内の高齢者福祉施設の職員。2人の感染判明を受け、同施設では職員と利用者約90人の検査を実施する。別の県内高齢者福祉施設でも、神栖市の40代女性職員の感染が判明した。

水戸市は6日、男女9人の感染を発表。うち4人は家族間の感染とみられる。市によると、従業員5人の感染が判明している大工町のキャバクラ「VOGUE(ヴォーグ)」は、経営者を含め従業員7人の検査に入っている。

市町村別では、日立市9人▽水戸市7人▽取手市、ひたちなか市各6人-など。八千代町の30代会社員男性など、30〜40代の男性4人が中等症。

県と水戸市によると、新型コロナ感染者のうち33人が6日までに回復。県内の退院・退所などは計2224人となった。

■県内感染確認者
2730人(前日比+71人)
うち死者　39人
退院・退所等　2224人