2021年1月14日(木)

コウゾ皮むき最盛期 大子、和紙原料五輪表彰状に

蒸したコウゾの皮を一つ一つ手でむく生産農家=13日午前7時12分、大子町大沢、鹿嶋栄寿撮影
蒸したコウゾの皮を一つ一つ手でむく生産農家=13日午前7時12分、大子町大沢、鹿嶋栄寿撮影

高級和紙の原料となるコウゾの皮の加工作業が、大子町の生産農家で最盛期を迎えている。同町大沢の斎藤邦彦さん(75)方では13日早朝から、コウゾの木を1時間半かけ大釜で蒸し、一本一本皮をむく作業が繰り返された。今夏予定の東京五輪では、大子那須楮(こうぞ)から作られた和紙が表彰状に使われる。

町内の生産農家など9人は屋外の作業場で、蒸して柔らかくなったコウゾから手早く皮をむき、束ねていった。工程は1日7回繰り返し、数日間天日に干す。ナタに似た専用の刃物で表皮を削り取り、岐阜や福井など県外の和紙職人用に出荷する。

同町のコウゾは「大子那須楮」と呼ばれ、きめ細かく丈夫な和紙が作れると評価が高い。ユネスコ無形文化遺産に登録された「本美濃紙」など高級和紙の原料として重宝されている。

コウゾの生産加工を取り巻く環境は厳しく、保存会を組織したものの、従事者の高齢化、後継者不足などが課題。栽培農家のうち皮むきなど加工まで手掛けるのは、同町では斎藤さんともう1軒のみとなった。

昨年12月から始まった作業は、週1、2日のペースで15回程度になる。1シーズンで約1トン半を出荷するという。



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