無人カフェ、自動でドリンク提供 つくばで公開 ロボットアーム実証実験

ロボット開発のベンチャー企業、Closer(クローサー)は19日、つくば市吾妻のつくばスタートアップパークでロボットアームによるドリンク自動提供の実証実験を報道陣に公開した。アームの動作を確認するほか、利用者の意見を収集して今後の技術開発に役立てる。
同事業は、優秀なビジネス事業案を支援するつくば市の「つくばSociety5.0社会実装トライアル支援事業」の採択案件の一つ。無人カフェに備え付けられたタブレット端末からコーヒーなどの商品を注文すると、ロボットアームが作動。カップを注ぎ口やカウンターまで運ぶ。実験は20日まで。
使用するロボットアームは、安価な部品を使用するなどして従来品に比べて軽量化、低コスト化を実現したのが特徴。食品製造の現場などで梱包(こんぽう)作業といった自動化の進んでいない工程への導入を目指している。新型コロナウイルス対策となる非対面や非接触の実現も期待できる。
樋口翔太代表(23)は「人力で作業が行われている食品工場などへの導入を想定し、改良を続けていきたい」と話している。