水戸の梅まつり、緊急事態期間は中止 開催可否、方針決まる
水戸の梅まつり実行委員会(会長・加藤高藏水戸観光コンベンション協会長)は28日、2月13日に開幕する今年の梅まつりについて、新型コロナウイルス感染拡大を受けた緊急事態宣言が県内に発令された場合、該当期間中はイベントを含め中止する方針を決めた。役員会議を水戸市役所で開き、開催可否のガイドラインを決定した。国の緊急事態宣言の延長が避けられない情勢の中、他県から多くの人を呼び込む大型の観光事業は難しく、状況によって全面的な中止になる可能性もある。
ガイドラインによると、中止の条件は、国や県の緊急事態宣言が県内に発令▽市に外出自粛要請▽偕楽園、弘道館が閉園・閉館-のいずれか一つでも該当した場合。まつりの会期は3月21日までの37日間だが、該当しない期間は感染対策を徹底した上で開催する。まつりが中止になった場合、各種団体が主催する行事については中止にするか、団体などと協議して可否を判断する。
役員会議は約80人から成る代表者会議に代えて開催。加藤会長や高橋靖市長ら役員と顧問の計8人が出席した。ガイドラインに沿うと、緊急事態宣言の解除で開催が可能になるが、実際には即開催とはならず、その時点の準備状況や会期などを踏まえて実行委が判断する。市観光課によると、市が関わる観光事業で開催可否に関し個別にガイドラインを設けるのは初めて。
このほか会議では、まつり期間中の14行事のうち、出演者と出展ブース参加者の半数以上が県外から訪れる予定の「みとちゃんお誕生会」(2月13日)を中止に、「水戸の梅まつり写真コンテスト」(同28日)もコンテストのみ行い、大撮影会を中止にすることを決めた。
加藤会長は「緊急事態宣言が発令されている間は開催を見合わせる。2月7日に解除されることを前提に準備しているが、ガイドラインが決まったので、しっかり対応していきたい」と話した。