諸岡 スマホでダンプ操作、実証実験成功 土木現場の生産性向上へ
建設農業用機械器具製造の諸岡(龍ケ崎市、諸岡正美CEO)は4日、土砂などを運ぶ土木現場向けのキャリアダンプをスマートフォンで遠隔操作する実証実験に成功したと発表した。ロボットベンチャーのARAV(東京)と共同開発し、建設・農林業分野の生産性向上や人手不足の解消につなげる。2021年10月以降のレンタル開始を目指し、販売も検討する。
同市庄兵衛新田町の本社で試作開発機のデモンストレーションが行われ、発売予定の改良モデル「ゴムクローラ運搬車MST-2200VD」をスマホで遠隔操作した。最大積載量は11トンで、スマホと運搬車の時間差は約0・3秒。
走行や旋回、荷箱の昇降、エンジン回転数の調整などを数千キロ離れた場所からでも遠隔操作できるという。諸岡CEOは「(建設・農林業の)現場を楽に安全にするのがメーカーの役割。現場のテレワーク実現に向けて開発を進めていきたい」と話した。