2021年2月6日(土)

茨城県緊急事態延長で梅まつり開幕延期 水戸・つくば、春の訪れ「じっと待つ」

梅の木に花が咲き始めた筑波山の梅林=1月29日午後、つくば市沼田
梅の木に花が咲き始めた筑波山の梅林=1月29日午後、つくば市沼田

新型コロナウイルスの感染拡大で、茨城県独自の緊急事態宣言が28日まで延長することが決まった。「水戸の梅まつり」(水戸市)と「筑波山梅まつり」(つくば市)は5日、宣言期間中に迎える開幕を延期した。会期予定はいずれも今月13日から来月21日。例年なら春の書き入れ時となる観光地には打撃となり、関係者は「残念」「仕方ない」と肩を落とす。県は感染状況に応じて宣言解除の前倒しを検討するとしており、気をもみ、じっと耐えながら一日も早い春の訪れを待つこととなった。

水戸の梅まつりは、実行委員会が事前に決めたガイドラインで「緊急事態宣言の期間中は中止する」としていた。現時点で2月中の開催はなくなった。実行委は宣言解除後に開幕する方向で協議する。

開幕延期が決まった5日午後、水戸市常磐町の偕楽園では、白やピンクの花にマスクを外して顔を近づけ香りを確かめる来園客の姿が見られた。

東門近くの土産物店「見晴亭」の平山浩店長(56)は「首都圏からの観光客が来ないと売り上げは厳しい。感染拡大を防ぐ踏ん張りどころ。寂しい気持ちもあるが、今はお客さんに会える日をじっと待つしかない」と語った。

昨年は、新型コロナの感染拡大を受け、会期途中の2月末から関連行事が全て中止に。それだけに関係者の今年に懸ける思いは強かった。実行委の加藤高蔵会長(69)は「経済効果がある一大イベント。準備を進めてきたので、とても残念」とショックを隠せない。

ただ、宣言が解除されれば会期後半の開催は可能だ。「梅の見頃もある。2月下旬か3月上旬にはスタートできれば」と、加藤会長は解除前倒しに期待した。高橋靖市長も解除後の開幕に触れ「準備を万全にしていきたい」とコメントを出した。

筑波山梅まつりを共催するつくば市観光推進課によると、延期後の新たな開幕日や日程は未定。宣言解除が決まってから実行委員会で調整を進め、新日程を決める。解除が前倒しされれば、準備ができ次第開幕する。解除がさらに延びて3月以降になった場合は、開花状況を勘案し中止の可能性もあるという。

同課の担当者は「外出自粛要請のため、積極的に人を呼び込むことが難しい」と話す。

厳しい経営を強いられている山中の観光事業者は肩を落とした。旅館「筑波山江戸屋」は、まつりに合わせ日帰り客を獲得しようと、特別プランなどの準備を進めていた。吉岡美奈取締役(44)は「梅まつりの開催は筑波山観光の追い風になると思っていたので残念」と語った。

県の決定を受け、公共施設も今後の対応に追われた。日立市は8日から、市内4図書館と郷土博物館を再開する。図書館は滞在を1時間に限定し、博物館は団体の場合、グループに分かれ入館してもらう。

図書館と博物館の再開について、市は「感染リスクが比較的低く、市民から再開の要望が多く寄せられていた」と説明する。

かみね動物園など他施設は当面休館を続ける。市は市内の感染者数の状況を踏まえ、順次再開を検討する方針だ。



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