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鬼怒川に10万匹 サケ稚魚を放流 筑西で漁業協組

鬼怒小貝漁業協同組合のふ化場で、放流前のサケの稚魚の大きさを測定する県内水面漁業協同組合連合会の八角直道専務理事(右)ら=筑西市女方
鬼怒小貝漁業協同組合のふ化場で、放流前のサケの稚魚の大きさを測定する県内水面漁業協同組合連合会の八角直道専務理事(右)ら=筑西市女方


鬼怒小貝漁業協同組合(筑西市)は7日午前、昨秋に採卵し、同市女方のふ化場で育てたサケの稚魚約10万匹を鬼怒川に放流した。組合員が、大きさなどの調査の済んだ稚魚を、ふ化場のいけすから川に直結する水路へ次々と流し込んだ。

同漁協は2020年11月、鬼怒川で捕獲されたサケから卵約52万粒を採取。ふ化して育った稚魚は今回約25万匹。放流直前の稚魚は体長約6.5〜7センチ、重さ約2.5グラムに成長していた。残りの稚魚約15万匹も月内に放流されるという。

鬼怒川は、天然のサケが遡上(そじょう)する国内最南限の河川として知られている。サケの稚魚は川を下り、オホーツク海やベーリング海峡、アラスカ湾など北太平洋を回遊して成長。3〜4年後、産卵のために川をさかのぼって戻ってくる。

稚魚の育ち具合を調べた、県内水面漁業協同組合連合会の八角直道専務理事(63)は「稚魚のできは良い。ピチピチしてすごく元気」と笑顔を見せた。同漁協の宮田芳男代表理事組合長(73)は「丈夫に育った。成長して帰ってくる4年後が楽しみ」とし「(今秋の)サケの採卵と捕獲のイベントもぜひ開催したい」と意欲を示した。



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