新型コロナ 茨城県内50人感染、入院中の3人死亡 病院や施設のクラスター広がる

茨城県と水戸市は7日、県内で新型コロナウイルス感染者が新たに計50人確認されたと発表した。このうち29人は病院や高齢者施設での集団感染が疑われる事例の中で確認された、入院患者や施設利用者、その職員だった。県内の累計感染者は5142人。また、県内の医療機関に入院していた感染者の80代男性2人と70代女性の計3人が6日に死亡、県内の死者は累計78人となった。
県によると、東海村内の病院では入院患者と医療従事者計8人の感染が判明し、院内の感染は計9人に広がった。別の県内の病院では県西地域などに住む患者と医療従事計6人が陽性と分かり、感染者は計12人に増えた。
クラスター(感染者集団)が発生した那珂市内の病院では、新たに患者2人と医療従事者1人の感染が判明し、院内の感染は計32人となった。
大洗町内の高齢者福祉施設では利用者1人と職員2人の感染が分かり、関連の感染者は計5人に拡大。感染が広がる古河市内の老人ホームでは利用者と職員計7人、鹿嶋市内の高齢者福祉施設でも利用者と職員計2人の感染がそれぞれ新たに分かった。
県と水戸市によると、新型コロナ感染者のうち新たに計59人が回復。県内の退院・退所などは計4448人となった。
■県内の感染状況
新規 50人
累計 5142人
うち死者 78人
退院・退所等 4448人
(県発表、7日午後10時現在)