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新型コロナ、茨城でもワクチン接種スタート 水戸医療センター医師らに

新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける水戸医療センターの山口高史院長(左)=18日午後0時半ごろ、茨城町桜の郷、吉田雅宏撮影
新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける水戸医療センターの山口高史院長(左)=18日午後0時半ごろ、茨城町桜の郷、吉田雅宏撮影
新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける医療従事者=18日午後、茨城町桜の郷の水戸医療センター、吉田雅宏撮影
新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける医療従事者=18日午後、茨城町桜の郷の水戸医療センター、吉田雅宏撮影


■「収束の切り札」第一歩

新型コロナウイルスのワクチン接種が18日、茨城県内でも始まった。初日は国立病院機構水戸医療センター(茨城町桜の郷)で、一部先行する形で山口高史院長ら6人に米ファイザー製ワクチンが打たれた。センターでは19日以降、医師や看護師ら職員約530人の接種を進める。山口院長は「コロナを収束させるための唯一の手段で、切り札。今後どれくらいのスピードで接種できるかが大事で、今日が第一歩」と語った。

安全性を調べるため国が行う医療従事者向け先行接種の一環。ワクチンは18日午前9時前、同センターに到着し、午後0時半から各部門長の医師や看護師6人が接種を受けた。

対象者はそれぞれ予診票をもとに医師の問診を受け、接種に臨んだ。方法は針を斜めに刺す皮下注射ではなく、真っすぐ刺す筋肉注射。担当の看護師が、ワクチン1瓶から6回接種できる特殊な注射器を使い、肩付近に注射した。接種後15分の経過観察も含め、30分弱で終了した。

県内1例目となった山口院長は接種後、「インフルエンザワクチンよりも痛くない。液が入るので少し押される感じだけ」と笑顔で感想を述べた。経過観察後も「痛みもなく順調」と語り、目立った副反応はなかった。

同センターの先行接種は事務職員を含め約530人が受ける予定。1回目は19、22、26日に分けて実施し、それぞれ3週間後に2回目を行う。副反応が出ても診療体制に影響が出ないよう接種日は休日の前日に設定した。

先行接種の責任者で18日にワクチンを打った湯沢賢治臨床研究部長は「コロナに立ち向かえる唯一の武器で、命を守るためのワクチン」と繰り返し強調。県民に対しては「安全で必要な接種だと理解し、積極的に受けてほしい」と呼び掛けた。

県内では国立病院機構茨城東病院(東海村)でも24日から先行接種を予定。残りの医療機関は県が調整を担い、3月中旬から約9万人の医療従事者を対象に実施する。その後は4月以降、高齢者や基礎疾患のある人、一般住民と続く。



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