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Wこんにゃく釜飯の素 凍みこん食感楽しんで 水戸・大成女子高、食品業者と3月商品化

寸劇を交えて商品をPRする大成女子高の生徒=水戸市五軒町
寸劇を交えて商品をPRする大成女子高の生徒=水戸市五軒町
大成女子高の生徒が考案した「Wこんにゃく釜めし」
大成女子高の生徒が考案した「Wこんにゃく釜めし」


大成女子高(水戸市五軒町)の生徒たちが、茨城県北地域の伝統食品「凍(し)みこんにゃく」を使ったレトルトの釜飯の素(もと)「Wこんにゃく釜めし」を考案した。通常のこんにゃくも一緒に炊き込み、2種類の食感の違いを楽しめる一品で、県内事業者との協働で3月に商品化。商品発表会が17日、同校で開かれ、生徒たちが新たな土産品としてアピールした。

取り組みは、同校独自の授業「地域デザイン」の一環。地域の魅力を再発見し伝える商品づくりを目指す。これまでシリアル「ほしいもグラノーラ」や、調味料「梅こしょう」などを商品化し、今回は第5弾。

凍みこんにゃくは、こんにゃくを凍らせて乾燥させた伝統食材。保存食となり、食物繊維も豊富に含む。現在、県北の3軒の生産者のみが生産する。商品化で知名度を向上させ、次世代につなげる狙いで、2019年9月から受講生20人がプロジェクトに取り組んできた。生産者の元で作業を体験したり、アイデアを出し合ったりしてきた。

商品は、凍みこんにゃくの独特な食感を伝えるため、通常のこんにゃくと釜めしに炊き込むことにした。2種類のこんにゃくは四角に切りそろえ、うま味を出すため鶏肉を入れた。味付けは濃い目にし、満足感を得られるよう工夫。常温保存が可能なレトルトで、白米に加えて炊飯する。開発製造は小松屋食品(土浦市、柳生剛社長)が手掛けた。

発表会にはオンラインを含む関係者計14人が参加した。受講生を代表し、3年生4人が商品を紹介。寸劇を交え、簡単に味わえる土産品としての利点などPRした。開発に協力してきた、凍みこんにゃくを生産するクリタ(大子町)の栗田晋一社長(54)は「非常においしかった。簡単に食べられて、凍みこんにゃくを食べてもらう足掛かりになる」と期待を寄せた。

受講生の赤須結衣さん(17)は「県内でも凍みこんにゃくを知らない人は多い。この商品で広く知ってもらいたい」と話した。

166グラム入り1パック(米2合分)で770円(税抜き)。3月1日から小松屋の店舗とオンラインショップで販売する予定。

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