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《新型コロナ》にぎわい少しずつ 茨城県の緊急事態宣言解除 観光、日常 不安抱え外出

県独自の緊急事態宣言が解除され、遊具で思い切り遊ぶ子どもの姿が見られた=23日午後、ひたちなか市馬渡の国営ひたち海浜公園、菊地克仁撮影
県独自の緊急事態宣言が解除され、遊具で思い切り遊ぶ子どもの姿が見られた=23日午後、ひたちなか市馬渡の国営ひたち海浜公園、菊地克仁撮影
県独自の緊急事態宣言解除の初日に、筑波山を訪れた親子=女体山山頂
県独自の緊急事態宣言解除の初日に、筑波山を訪れた親子=女体山山頂


新型コロナウイルス感染拡大に伴う茨城県独自の緊急事態宣言が23日、解除された。同日は祝日となったこともあり、県内の主な行楽地では家族連れなどが観光を楽しむ姿が見られた。不要不急の外出自粛は終了したが、感染再拡大への不安も依然根強く、感染防止を徹底しながら日常が少しずつ戻り始めた。

■家族連れ楽しむ
ひたちなか市の国営ひたち海浜公園では、人気の遊具で子どもたちが飛び跳ねる姿が見られた。約8ヘクタールの広さを誇る「大草原」では各所にテントが張られ、家族連れらがボール遊びや昼食を楽しんでいた。

「子どもたちも、とても喜んでいる」。家族7人で訪れた水戸市の大久保泰亮さん(31)は、久しぶりという外出で羽を伸ばした。「宣言解除で再び(感染が)拡大しないか不安がある」ことから、消毒用アルコールやせっけんなどを携行していた。

園内では寒咲きナノハナが見頃を迎えた。早咲きのスイセンもほころび始め、園北側の「スイセンの丘」は3月上旬にも黄色一色に彩られる。

県の宣言解除を知り、花を見に来た群馬県榛東村の小林芳雄さん(49)は「初めてきたが、素晴らしい。公園が広いので人との距離も取れ不安は少ない。ネモフィラの季節にも来たい」と話した。

一方、同園では昨年末の感染拡大以降、園内イベントは全て中止。ひたち公園管理センターの尾沢彰広報係長は「昨春はトップシーズンに休園に追い込まれた。今年は少しずつ良い方向に向かっていけば」と期待を寄せた。

■首都圏ナンバー
筑波山や牛久大仏(牛久市)など県南地域の観光地は多くの人でにぎわい、駐車場には東京や千葉、神奈川といった首都圏ナンバーの車も見られた。

梅の花が六分咲きとなっている筑波山は登山客や観光客でにぎわった。山頂と麓を結ぶケーブルカーは、時間帯によっては座席が埋まる混雑ぶり。

つくば市の女体山頂には写真撮影の行列ができた。両親と3人で訪れた同市、小学2年の女児(7)は「久しぶりに山に来た。ごつごつした岩を登るのも楽しくて、景色もきれいだった」と満面の笑み。父親は「最近は麓の店も閉まっていると聞いていたので、観光客は少ないと思って来た。あまりの人の多さにびっくりしている」と話した。

牛久大仏前の出店通りは観光客であふれた。団子屋を営む男性は「コロナ禍の中では、今日は人が多い」と喜ぶ。宣言解除を知り安堵(あんど)する一方、「大型バスはまったく来ない。しばらくはまだ元には戻らない」と肩を落とす。

遊園地「こもれび森のイバライド」(稲敷市)では、訪れた人たちがアスレチックで遊んだり、持ち込んだテントを張ったりと思い思いに過ごした。

ボートで遊ぶ孫を眺めていた都内の男性は「これまでは一緒に出掛けるのを控えていたが、茨城も東京もコロナの陽性者が減ってきたので来た。孫たちに会えるのは、本当にいい気晴らし」と笑顔で話した。

同市の60代夫婦は「今日は県外ナンバーも多い。来てもらうのはうれしいが、コロナへの不安もある」とし、「(園内で販売する)ソーセージを買ったら長居せず帰る」と話した。

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