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常陸那珂港区、新岸壁の供用開始 混雑解消 輸出拠点の機能向上

供用が始まった新たな岸壁に初入港した自動車運搬船=ひたちなか市
供用が始まった新たな岸壁に初入港した自動車運搬船=ひたちなか市


茨城港常陸那珂港区(ひたちなか市、東海村)中央埠頭(ふとう)の国際物流ターミナルで国と県が整備を進めてきた新たな岸壁の供用が始まり、24日、初めてとなる運搬船の入港が報道陣に公開された。同港区では貨物の取扱量が過去最高となる中で、完成自動車や建設機械の輸出拠点としての機能が向上した。

新たな岸壁は「Dバース」。既存のCバースから沖に約270メートル延長し、水深12メートルの岸壁と埠頭用地1.6ヘクタールが先行し稼働した。2021年度にはさらに30メートル沖へ延伸し、計300メートルの岸壁として整備する計画。

この日は、北米向けの自動車運搬船が初入港し、SUBARU(スバル)の完成自動車約1600台が積み込まれた。新岸壁の供用により同埠頭では、大型RORO船や自動車運搬船の2隻同時接岸が可能となり、さらなる貨物の取り扱い増が見込まれる。

国土交通省によると、同港区の19年のコンテナ取扱量は4万4081TEU(20フィートコンテナ換算)、建機や完成自動車は289万トンと、それぞれ過去最高を記録。一方、ターミナル内の混雑解消は課題だった。

県土木部の青山紘悦港湾振興監は「混雑緩和が進み、多様なニーズに対応できる。北関東の物流拠点として、建設機械や完成自動車の取り扱いを伸ばしていきたい」と話した。



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