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化石発掘現場を再現 茨城県自然博物館で企画展開幕 研究成果や舞台裏解説

ティラノサウルスの全身骨格を見学する来館者=県自然博物館
ティラノサウルスの全身骨格を見学する来館者=県自然博物館


博物館の舞台裏である「収集・保管・研究」の過程について詳しく解説する企画展「化石研究所へようこそ 古生物学のすすめ」(茨城新聞社など後援)が27日、茨城県坂東市大崎の県自然博物館で開幕した。ティラノサウルスの全身骨格(レプリカ標本)を用いて発掘現場を再現したほか、これまでに県内で発見されたサメの歯やスッポン類上腕骨などの化石をズラリと並べた。6月13日まで。

80回の節目となる同企画展は、化石研究の過程▽地質時代と化石▽化石の分類▽茨城県の化石研究最前線-の4部構成。第1部では、発掘現場で使用する道具や化石のクリーニング方法などを紹介している。また、県内の化石を展示するコーナーでは、ひたちなか市で2002年に見つかり、翼竜の骨とされてきた化石が、同館研究チームのコンピューター断層撮影(CT)解析で、白亜紀末期のスッポン類の骨であることが分かったなどの研究成果を披露している。

同展チーフの加藤太一副主任学芸員は「博物館で化石を見て楽しんでもらうことと、県内で発見された化石の学術的価値を知ることで、地元を好きになってもらえれば」と話している。

今展から、土日祝日は入館事前予約(オンライン)が必要。同館ホームページから入館希望時間枠を選択し、予約登録。来館当日に予約完了メール画面か、印刷した用紙を受付係員に提示する。問い合わせは同館(電)0297(38)2000

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