坂東市長に木村氏 大差で新人退け再選 投票率最低39・48%
任期満了に伴う茨城県坂東市長選は28日、市内36カ所で投票が行われ、即日開票の結果、現職の木村敏文氏(65)=無所属、自民、公明推薦=が、新人で農業の古宮良一氏(82)=無所属=を破って再選を果たした。強固な支持基盤を持つ木村氏が選挙戦を終始優勢に進め、一方的な展開となったことから有権者の関心は低く、投票率は前回(2017年)の68・85%から39・48%と大幅に下がり過去最低だった。当日有権者数は4万3162人だった。
木村氏は、選挙戦で行財政改革や企業誘致、新型コロナ対策など4年間の実績を強調。坂東市議18人、自民党や公明党の県議、国会議員らの支援を受け、旧岩井地区の事業者や旧猿島地区の農業層などからも全面的な支持を集めた。後援会組織と各推薦団体の後押しを背景に圧倒的優位な状況で戦いを展開した。
一方、古宮氏は独自の選挙戦を展開し、木村市政に対する批判票を求めたが市民に浸透しなかった。
木村氏の選挙事務所では午後7時20分ごろ、当選確実の連絡が入ると大きな拍手と歓声に包まれた。万歳三唱などで支持者と喜びを分かち合った木村氏は「皆さんの声を結集して、つないで政策を展開していきたい。コロナ対策では、皆さんと知恵を絞って解決していきたい」と抱負を語った。
【木村敏文(きむら・としぶみ)氏の略歴】立川土地改良区理事長。当選2回。元=猿島町職員、同町議当選1回、市議当選3回。明治学院大卒。沓掛
■坂東市長選開票結果(選管最終)
当15,155 木村敏文 65 無現
- 1,449 古宮良一 82 無新
=敬称略