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ロボットがイチゴ配送 筑西で自動運転実験開始 農家支援や感染症予防

イチゴを積んで道の駅グランテラス筑西の構内を走る自動配送ロボット=筑西市川澄
イチゴを積んで道の駅グランテラス筑西の構内を走る自動配送ロボット=筑西市川澄


農産物を運ぶ自動配送ロボットの実証実験が2日、茨城県筑西市川澄の道の駅グランテラス筑西と周辺の公道で始まり、イチゴを載せて動くロボットの様子が報道陣に公開された。実験は市と県、三菱商事などの協力で実現。農業の担い手不足を補い、感染症予防に役立つ非接触型の配送システムとして、開発に大きな期待が込められている。

実験では、公道走行用に原付き自転車のナンバーを交付されたロボットと、道の駅構内を走るロボットの2台が連携。積み荷のイチゴ約2キロを途中で引き継ぎ、動きを見守る随行者と共に200メートルほどの距離を時速約3キロで走行した。

ロボットはベンチャー企業のティアフォー(東京都品川区)などが開発した。1回当たりの走行距離は約1キロ。人間による遠隔監視を行うが、障害物があれば自動停止する。9日からは随行者なしの実験を開始する。

道の駅に隣接する農場でイチゴを栽培する石川園芸社長の石川正吾さん(46)は「(農家は)人手不足で、コロナ禍でもある。実際に使えるようになったら便利」と、新しい「助っ人」を歓迎した。

実証実験は14日まで。今後、収穫された農作物を農場から道の駅へ運んだり、個人宅に農作物を送り届ける実験も行う。市は2020年度予算で実験に関する事業費500万円を計上。うち250万円は県の補助金を充てた。

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