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12の舞、太々神楽奉納 結城諏訪神社、平安と豊穣祈願

舞人が餅の付いた釣りざおを垂らし、参拝客から酒やご祝儀を釣り上げる「恵比寿の舞」=結城市上山川
舞人が餅の付いた釣りざおを垂らし、参拝客から酒やご祝儀を釣り上げる「恵比寿の舞」=結城市上山川


地域の平安と五穀豊穣(ほうじょう)を祈願する太々神楽(だいだいかぐら)が3日、茨城県結城市上山川の結城諏訪神社(山川誠人宮司)で奉納された。住民や参拝客ら約200人が訪れ、県無形民俗文化財に指定されている舞を観覧した。

同神社の太々神楽は江戸中期から受け継がれており、神話や身近な信仰を題材に12の舞で構成。地域の氏子による「諏訪神社太々神楽保存会」(須藤克己会長)が、毎年4月3日に開催される例大祭に合わせ、太鼓や笛、舞を奉納している。

舞の最後にまくまき菓子を一人一人に配布するなど、今年は新型コロナウイルス感染症対策を徹底し、実施した。9番目に披露された「恵比寿の舞」では、恵比寿面を着けた舞人が、釣りざおの先に餅を付けて舞台下に垂らし、参詣客から酒やご祝儀を釣り上げると歓声が上がるなど盛り上がりを見せた。

栃木県小山市から訪れた田島由喜さん(70)は「初めて来たが、さまざまな舞で構成されていて面白い。若い人にもしっかりと受け継いでいってほしい」と話した。

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