水戸城址復興催し延期 外出自粛要請受け 実行委、秋開催目指す
水戸市三の丸地区で30日夜と5月1日に開かれる予定だった市民協働イベント「古(いにしえ)の水戸城址復興記念事業」が延期になった。市内で新型コロナウイルスの感染が拡大しているため。県が市内に4月22日〜5月5日まで不要不急の外出自粛などを要請することを受け、実行委員会(渡辺政明委員長)が21日までに決めた。秋の開催を目指すという。
記念事業は三つの祭事・イベントで構成。30日夜は三の丸自治コミュニティ連合会が水戸大手門広場前で主催する前夜祭「水戸城大手門ライブ」、1日には水戸東照宮が100年ぶりに執り行う祭礼行列と、水戸観光コンベンション協会が県三の丸庁舎広場で主催する「古の水戸城址整備完成イベント」が予定されていた。
延期は外出自粛など県の要請に伴う措置。祭礼行列だけでも参加者は約300人に上り、参観者も合わせると三つの祭事・イベント全体で5千人を超える可能性があるため。ステージ出演者の中心が三の丸地区にある学校の児童生徒であることも一因。
また同事業の延期に伴い、市教育委員会は21日、市立第二中学校体育館で30日に予定していた「水戸城二の丸角櫓(すみやぐら)」の完成記念式典の延期を決めた。5月1日に予定していた角櫓の特別一般公開も中止した。角櫓は現在、通路を整備中で、6月からの一般公開を予定している。