水戸、常陸太田市 チーズ製造販売で連携 販路拡大、技術向上図る

乳製品の製造販売に関する協定の締結式で、あいさつする常陸太田市の大久保太一市長(右)。左は水戸市の高橋靖市長=水戸市役所
乳製品の製造販売に関する協定の締結式で、あいさつする常陸太田市の大久保太一市長(右)。左は水戸市の高橋靖市長=水戸市役所
茨城県の水戸市と常陸太田市が20日、チーズなど乳製品の製造販売で連携協定を結んだ。水戸市全隈町の市森林公園にある「森のシェーブル館」で30年来の技術と実績がある水戸市と、昨年5月に常陸太田市大中町で「ひたちおおたチーズ工房」を立ち上げた常陸太田市が協力する。同市の大久保太一市長らが水戸市役所を訪れ、高橋靖市長と協定書を交わした。

協定締結式で高橋市長は森のシェーブル館について「チーズの品評会で数々の賞をいただくほど技術が高まっているが、課題は施設の老朽化。近隣住民の要望もあり何とか再生しようと動きだした」と紹介。「連携が販路拡大や技術向上につながるよう互いに尽力していきたい」と語った。大久保市長は「常陸太田は始まったばかり。製造販売法を学べる。協定は工房立ち上げに有効で、指導していただきたい」と喜んだ。

協定により協力するのは、職員による情報交換や研究といった品質向上▽職員の相互研修受け入れや効率的な製造工程などの検討といった製造技術の向上▽情報発信やイベントでの商品モニタリングなど販売流通-を想定している。

水戸市によると、森のシェーブル館は1991年6月に製造開始。当時はヤギを飼育しヤギ乳によるチーズを生産。飼育に経費がかかることから、現在は長野県産のヤギ乳を使ってサントモールを製造するほか、カマンベールやゴーダなど茨城県産生乳によるチーズを製造。「ALL JAPANナチュラルチーズコンテスト」で金賞を受賞するなど高い評価を得ている。市農業公社が運営、1日当たりの原乳処理量は400リットル。

一方、常陸太田市のひたちおおたチーズ工房は、旧学校給食センター里美センターを改修し、整備。全量里美地区の酪農家による生乳を使い、昨年5月から製造を始めた。モッツアレラやカチョカヴァッロ、ストリングなどフレッシュチーズが売り。同市下河合町の道の駅で販売している。里美ふるさと振興公社が運営。原乳処理量は500リットル。

国内のチーズ消費量は、ナチュラルチーズを中心に輸入量が増え、5年連続で過去最高を更新している。

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