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河内町長選立候補者の横顔(届け出順)

河内町長選に立候補した小更雅之氏(左)、野沢良治氏(右)
河内町長選に立候補した小更雅之氏(左)、野沢良治氏(右)


任期満了に伴う茨城県河内町長選は11日告示され、ともに無所属新人で元町議の野沢良治氏(62)=自民党茨城県連推薦、小更雅之氏(50)=立憲民主党茨城県連、茨城維新の会推薦=が立候補した。投開票は16日。両氏の横顔を紹介する。

■野沢良治(のざわ よしはる)氏(62) 元町議 無新 現職の宿題、解決へ
「夢ある町に向けチャレンジしたい」。動機は明快そのものだ。引退を表明した現職から後継の打診を受け、出馬を決断した。「仲間の議員や同級生たちにも背中を押してもらった」

朴訥(ぼくとつ)な印象とは裏腹に「弁が立つ」(町幹部)との呼び声が高い。政見を述べる際は現状から説き起こし、細かなデータとともに未来像をすらすら語る。

ただ、明るい展望ばかりではない。「一番の問題は少子高齢化」と捉える。保育料無償化の拡大や移動販売車の導入推進といった政策で打開したい。町直売所のリニューアルや廃校の利活用など、残された課題の早期解決も目指す。

20代で会社を興した実業家でもある。商工会や青年会議所での地域活動を通じて政治に関心を抱いた。44歳で町議に初当選した。かつての若手も今や当選5回。重鎮然とした風格を備える。

過去には議長も4年間にわたり務めた。「全体を見渡す姿勢を身に付けられた」という。ワンマンに陥らないための大切な下地とみる。趣味はゴルフ。4世代8人暮らし。「にぎやかでいいですよ」。生板。

■小更雅之(こぶけ まさゆき)氏(50) 元町議 無新 若い世代、改革担う
「今までにない町政をしたい。改革を担うのは若い世代だ」。信念をこう語る。2016年、町議に初当選した。2期目の途中で町長選に臨む。

信条に沿うかのように、政策面では、町役場の改革と公的事業の見直しを筆頭に挙げる。「河内の規模で副町長は不要。建設ばかりの行政でいいのか」と手厳しい。代わって実現を誓うのは、タウンミーティングだ。住民の意見を聞き「対話から政治を考える」。

子育て・教育環境の充実、高齢者の生活支援、地場産業の振興-。掲げる公約は、いずれも自身の経験が基だ。「中学校のPTA会長を務めた。母は歩くのがやっと。自分で米も作っている」。等身大の体験を政治に生かしたい。

半世紀の人生。決して順風満帆ではなかった。高校は1年生の時に中退、19歳の頃に父を亡くした。その分、周囲への感謝の念は大きい。「ここまで支えてくれた人たちに、住みよいまちを贈りたい」。志は一貫してきたつもりだ。

趣味は釣り。「アメリカナマズばかりかかる」。建設業を営む。母と妻、1男2女の6人暮らし。長竿。

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