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河内町長選で初当選した野沢良治さん、託されたバトン継承

河内町長選で初当選した野沢良治さん=5月16日午後10時半ごろ、河内町源清田
河内町長選で初当選した野沢良治さん=5月16日午後10時半ごろ、河内町源清田


「チャレンジをして、汗をかいて、いい町をつくる」と語るのは茨城県河内町長選で初当選した野沢良治(のざわよしはる)さん。

初当選を果たし、思いを新たにする。孫娘から花束を贈られ、だるまに目入れすると、厳しかった表情に笑顔が戻る。こちらが本来の顔つきなのだろう。

町議出身の新人同士が一騎打ちを演じた今選挙。自身にとっては、推す側から推される側への転換だ。2013年の前々回選挙では、同志の町議で新顔だった雑賀正光町長を擁立した。選挙対策本部長の要職を務め、豪腕で知られた現職の6選を阻んだ。「長期政権となれば、弊害もある。風穴をあけたかった」と振り返る。

トップの交代劇から8年がたった。今度は自分にバトンが渡ってきた。雑賀町長から出馬を要請された。「今まで一緒に歩んできた。路線をしっかり継承する」。熱意を胸に、周囲の後押しも得て立候補を決意した。

選挙のたびに、町は割れた。対立がまた生じないか-。こうした心配もささやかれる。だが、「政治は是々非々。きちんと説明し、納得と協力を得て進めたい」と方針を示す。17年間に及んだ町議の経験から導き出した一つの処方箋だ。継承ばかりではなく、オリジナリティーも発揮していきたい。

好きな言葉に「有言実行」を挙げる。キャッチコピーの「夢ある町」の実現とともに、住民との約束事だ。4世代8人暮らし。生板。62歳。

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