茨城・龍ケ崎市 東京五輪銅の野口啓代さんに市民栄誉賞
■「クライミング通じ市民に恩返ししたい」
東京五輪スポーツクライミング女子複合で銅メダルを獲得した野口啓代さん(32)=茨城県龍ケ崎市出身=に19日、同市から市民栄誉賞が贈られた。授与は大相撲の荒磯親方に次いで2人目。野口さんは「生まれ育った龍ケ崎市からこのような賞を頂き光栄。大好きなクライミングを通じて市の方々への恩返しをしていきたい」と感謝した。
野口さんは2008年に日本人女子として初めてボルダリングのワールドカップで優勝。その後も女子の第一人者として国内外で活躍し、東京五輪を最後に現役を退いた。今大会では茨城県出身者で唯一のメダリストとなった。
市役所で開かれた式典では、中山一生市長から功績をたたえる表彰状やトロフィーが贈られた。式典後、母校の市立八原小と市立城ノ内中の児童生徒ともオンラインで交流。競技時の心構えについて話したほか、東京五輪前に応援旗を作って贈ってくれたことへの感謝などを伝えた。
報道陣の取材に対し、今後の活動について「親やコーチは、私が自主的に頑張りたいと思える環境をつくってくれた。私もそういった指導者になり、世界で活躍できる選手を市から輩出していきたい」と新たな目標を語った。