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衆院選公示 茨城7区、激戦必至 3候補、熱い訴え

永岡桂子氏、水梨伸晃氏、中村喜四郎氏(左から届け出順)
永岡桂子氏、水梨伸晃氏、中村喜四郎氏(左から届け出順)


衆院選が19日公示され、茨城県内小選挙区で計19候補が論戦をスタートした。議席獲得を目指し、新型コロナウイルス対策や経済対策を中心に論戦を交わす。政権継続か、野党共闘か、第3極か。激戦必至の7区は3者が争い、支持を奪い合う。

■背水の陣で
「自公対立民・共産の戦いになる。安定した自公政権を続けていくためにも、小選挙区で絶対に勝たせてほしい」。前回まで5回連続で比例復活した自民党前職、永岡桂子氏(67)は声を張った。目指すは悲願の小選挙区当選だ。

直近3回の衆院選で中村氏を推薦してきた公明が今回、永岡氏推薦に転じた。出発式で山口那津男代表のメッセージが読み上げられるなど、連携を鮮明に打ち出して選挙戦に挑む。陣営幹部は「戦う体制は整った。これで負けたら最後。背水の陣だ」と覚悟を語る。

出陣式に駆け付けた公明支持者で、古河市女沼の理容店経営、磯本俊男さん(81)は全面的なサポートを約束する。「中学校の同窓生や企業経営者たち360人に、電話や直接会って『小選挙区は永岡桂子、比例は公明党』と頼んだ。目標は400人」と動きは早い。

■新しい政治
公示の4日前、急きょ出馬表明した日本維新の会新人、水梨伸晃氏(42)。設置したばかりの選挙事務所で準備をしながら、公約の教育費完全無償化などを掲げて選挙カーで回り、支持拡大に奔走した。

途中でJR古河駅西口前の事務所に戻り、スーツ姿にたすきを掛けたまま、スタッフとともに選挙資料の確認作業に当たった。「バタバタの状態」と額に汗をにじませ、再出発する慌ただしさを見せた。午後4時前、出陣式を行う同市女沼の運輸会社に到着。集まった支援者と握手を交わし、笑顔であいさつした。

石井章参院議員の秘書を務める。出陣式に石井氏が駆け付けて激励した。家族が見守る中、立民と自民の両前職候補を意識して「古い政治を必ず壊し、新しい政治をつくる」と強調。「クリーンな政治を目指す。皆さまどうか、力をお貸しください」と訴えた。

■野党の旗を
「コロナ禍で2人の総理が辞めた。与党の責任を果たしているとは言えない」。立憲民主党前職、中村喜四郎氏(72)は、舌鋒(ぜっぽう)鋭く与党批判を展開した。野党の立場から自民を直すとして「日本再建のためには与野党伯仲させるしかない」と後援会「喜友会」の会員らに持論を訴えた。

演壇代わりのトラックには、立民議員のため書きやポスターがずらり。共産市議や連合茨城の関係者が応援に駆け付け、野党共闘の深化を印象付けた。選挙区内の首長と県議は、長男の勇太県議を除いて全て自民系。「7区に野党の旗を立てるか、周囲の権力者に倒されるか」。真っ向から挑む姿勢をアピールする。

出陣式は2日間にわたり、旧市町村単位の10カ所で開く。「あさって(21日)からはバイクに乗って、死に物狂いでやる」。15回目の当選に向け、選挙区内を全力で駆け巡る。

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